伊藤さとしのプライムフィッシング。テーマは「チョウチンウドンセット」。気象変動にもっとも強いとされ、型もそろいやすいのがこの釣りの魅力。冬は段差の底釣りオンリーになりがちな季節だが、これをマスターすれば鬼に金棒だろう。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース伊藤さとし)
食わせのローテーション
あれほどいい動きを見せていたが、11時半を過ぎるとピタリとアタリが止まってしまった。たまに、食わせ煽りは出ているのだが……。
「こうなると目先の1枚をどうにか拾っていく釣りしか、手だてがないね。流れがなければ段差の底釣りでひたすら誘って待つのが強いけど、チョウチンではそれができない」
ではどうします?
「食わせのローテーションだろうね。魚は近くにいる感じがするから、比重や色の異なる食わせをとっかえひっかえして、どうにか口にねじ込む」
バラケ調整はしないのですか?
「下ハリスもいろいろいじったし、記者さんは気づかなかったかもしれないけど、バラケタッチだってかなり調整してたんだよ」
そうでしたか(笑)。で結論は?
「水面直下で一気に抜くよりも1~2節程度ナジませて、そこからスーッと抜ける感じがきょうはもっともウキに動きが出るね。だから、バラケはもういじらない。これ以上何かやったら、迷路にハマりそうだしね」
ゆえに残るは、食わせのローテーションだと?
「そういうこと。ほら見て、感嘆から力玉のさなぎ粉漬けに替えただけで、触りが出てきたよ」
だがこの日は同じ食わせで2枚釣ることはかなわず、1枚釣ったらしばらく動きが出ないの繰り返しだった。そこで食わせをチェンジすると、また動く。釣りとはじつに面白いものだ。
所用のため13時30分に納竿した伊藤。釣果は35cmクラスを主体に9枚だった。
次回も「チョウチンウドンセット」です。
<週刊へらニュース伊藤さとし/TSURINEWS編>