人気のエリアトラウトを始めてみたいと思っている方も多いと思う。とはいえ、道具一式をそろえるとなるとまあまあハードルが上がってしまう。そこで今回は、アジングロッドが流用できるかを、実釣検証してみた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター福岡崇史)
エリアフィッシング用のロッド
釣りブームによりますます過熱している管理釣り場のマス釣り(エリアフィッシング)であるが、大手メーカーは勿論のこと小規模メーカーからも様々なロッドが発売されている。お手頃な数千円で実用的なロッドから魚のバイトを捉えやすくさせる機能をもった数万円のものまで海千山千である。
代表的な特徴
基本的なロッドの性能をルアー別に分類してみると、スプーンなど巻きモノ系の使用をメインに想定されているロッドはバット部分から全体的に曲がる乗せ調子のものが多く、そのバネを利用して軽いスプーンを遠くまで飛ばすことにも寄与している。
一方、クランクベイトやミノー、最近流行りのシャッドプラグの高速リトリーブ(デジ巻き)等で使用するロッドは、積極的に掛けていける先調子に近いものが多い。また、管理釣り場のマス類の習性を利用したスプーンの縦釣りに特化したロッドも、プラグ用のロッドに近いシャキッとした先調子のロッドであることが特徴である。
アジングロッドの特徴
アジングロッドは基本的には掛け調子のソリッドティップものが多いが、渋い状況下やボートアジングでは乗せ調子のチューブラーティップのロッドが利用されることが多い。
アジングの場合、アジが吸い込んでから吐き出すまでの僅かな間に掛けていくことができる超ファーストテーパーのロッド、渋いときやキャロやフロートリグを扱うときに使用するスローテーパーのチューブラータイプに大別される。
アジングロッド流用で釣行
似ている部分が比較的多いアジングロッドを実際に使ってみるべく、兵庫県猪名川町の北田原ます釣り場へ釣行してみることにした。このエリアは河川を利用した管理釣り場で、最下部と最上部にルアー・フライエリア、中央部にエサ釣りのエリアが設けられている。
流用ロッド詳細
今回使用するロッドはティップの部分にチタンを組み込んであるトレバリズム・キャビン410。チタンティプロッドは特に小さなアタリの反響感度がすばらしく、近年ライトゲームアングラーの注目を集めているロッドである。このロッドならばマスの小さなアタリでも逃さないのではないかと考えたためだ。