子どもたちは夏休みに突入し、いよいよ夏本番。波止には今年も豆アジが回遊をはじめ、サビキ釣りが楽しい季節が到来した。今回は、アジ狙いの波止サビキ釣りをピックアップ。海釣り入門にももってこいなので、ぜひ未体験の家族や仲間を誘って出かけよう!
ポイントの選択
初めての場合は、周りでサビキ釣りをしている釣り人がいるかをチェック。回遊魚の足を止めて釣る釣りなので、誰もいないポイントよりまきエサが効いているポイントでスタートした方が数釣りに結び付きやすい。
すでにサビキ釣りをしている方がおられたら、一声かけて、隣が空いていれば隣にお邪魔しよう。
釣り方
ミチイトにサルカンを結び、サビキ仕掛け、そしてまきエカゴをセット。
吸い込みバケツに解けたアミエビ、海水を入れてシャバシャバの状態にして、まきエカゴを上下させエサを入れる。
最初は、まきエのために何度か打ち返すので、7割くらいエサが入ればOK!
仕掛けを投入したら、まずは着底させる。底にカゴが着いたことを確認し、サオを大きくシャクる。
これを2、3回繰り返すことでアミエビがあふれ出て、底付近に魚を寄せることができる。
1投目は待たずに、すぐに仕掛けを回収。すぐにまきエを入れ、再び投入。底まで入れて再びシャクり、今度は魚に食わせる間を与える。
底付近でステイしたまま、アタリがなければ2段階にサオをシャクり、仕掛けを動かす。
同じタナでアタリがなければ、一巻きずつリールを巻いて、少しずつタナを上げていこう。
基本的にはアジは底付近にいることが多く、上層を狙うとサバに食われることが多いので、最初の内は底狙いが鉄則。
サビキ釣りでのアジのアタリは、ブルブル~と携帯電話のバイブレーションよりも少し大きめの振動だ。アタリがあれば、アワセは入れないでそのままリールを巻くのみ。
ここでアワせてしまうと、口が軟らかいアジの性質上、バレてしまうので要注意。
1匹掛かるとチャンスタイム。
群れでいることが多いので、すぐさまエサを入れ直し、打ち返して同じタナに入れよう。群れがいる場合は、エサを入れなくともサビキのスキンのみでも食いついてくるが、長時間群れを自分のポイントから離さないために、毎度のエサ入れは必須となる。
「エサ入れ、投入、アタリ、魚を外す」を機械化して、楽しもう(笑)。
またキープする魚は一時的に水汲みバケツに入れておくと便利だが、ずっと入れておくと鮮度が悪くなるので、氷の入ったクーラーに海水を入れ、潮氷で一気に冷やそう。しめることもできるほか、鮮度を保ったまま自宅に持ち帰ることができる。
サバが来た場合
まきエサが効いてきた際の難点は、サバが群れだしたときだ。
アジのタナまで仕掛けが下りずに、上層でサバが食らいついて、仕掛けがぐちゃぐちゃになることがよくある。
こんな時は、まずはエサの入ったカゴだけを水面に浸し、上層でまきエを出してサバを溜めて、2割ほどエサが残ったカゴを、少しポイントをズラして投入する。
ポイントを分けることで、上層のサバ軍団を多少はかわすことができる。
が、一面にサバがいる時はお手上げ。「甘辛く炊いた味噌煮」をイメージしてサバもたくさん釣ろう(笑)