三陸沖のヤリイカ釣りも終盤戦になりました。今シーズンはイカメタルアングラーの増加が目立ちましたが、なかなか釣れないタイミングもありました。若干難易度高めの三陸沖ヤリイカメタルゲームの攻略は敵を知ることから。ヤリイカの特性から紹介していきましょう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)
三陸沖ヤリイカ釣り
2021~2022年の三陸沖のヤリイカシーズンも終盤になりました。今シーズン、休日と凪日のタイミング合わず釣行機会も多く取れませんでしたが、楽しいヤリイカメタルを満喫することができました。
今年は特にプラヅノなどのイカサビキ釣りよりもイカメタルアングラーの増加が目立ち、週末は各船ともに満杯であることが多くなり賑わいを見せていました。
難易度は高め
三陸のイカメタルが多くのアングラーに支持されていることが嬉しい反面、釣果が上がらずガッカリと思うアングラーも多くいるのも現実で、タイミングよく釣れる日に当たらなかったアングラーさんには、「次がんばりましょう!」と声をかけています。
実際に今年の三陸のヤリイカは大きな群れが寄り付いたタイミングなら、大型が連発したり、ハッキリとわかる可視化したアタリで気持ちよく釣れる場面もありましたが、数が伸びずに数匹掛けるだけでも一苦労する場面も多かったので、修行のような釣りに嫌気がさしたビギナーアングラーもいたかもしれません。
レベルアップのチャンス?
私的には普段から釣れない釣りばかりしていますので、全く苦にならないばかりか、釣れる釣りよりも釣れない釣りの方が楽しいし、発見も多く勉強になることが多くて好きです。考え方をかえれば、釣れない時こそ、釣るためにはどうすればいいのか?より考えなければならない訳で、釣りの引き出しを増やす絶好の機会ととらえることができますよね。
もっと釣りたい!ステップアップしてイカメタルをやり込みたい!釣れなくて悔しい!と思うアングラーに向けて、三陸のヤリイカメタルの釣りをアドバイスできればと思います。
ヤリイカの特性を知る
イカにはたくさんの種類がいますが、イカメタルの対象になるのは、ケンサキイカ、ヤリイカ、スルメイカ、スジイカ、ムラサキイカあたりが一般的だと思います。それぞれの種類に個性があって面白いのですが、釣りをする上で対象となるイカを知ることはとても大切だと思います。
ヤリイカは日本の沿岸域に生息するイカで、普段は100~200mの水深で生息しています。産卵期は冬から春にかけて岸寄りの浅場の砂地に産卵することが知られています。オスは胴長40~50cm、メスはオスより一回り小さく20~30cmと言われています。
他のイカ類同様に寿命は1年で産卵すると鮭のように死んでしまいます。イカが大好きな日本人に食味のよさで人気のイカは、ケンサキイカ、ヤリイカ、アオリイカだそうです。ヤリイカは市場価値も高く、高価です。たくさん食べられるのはアングラーの特権かもしれません。
貧弱な触腕
イカメタルで狙う三陸沿岸のヤリイカは産卵期に接岸する個体を狙います。ポイントは岸寄りの浅場です。普段、生息する100mエリアが岸に近い三陸沿岸だからこそ、成立する釣りかもしれません。
ヤリイカを実際に見ていただければ、すぐに分かると思いますが、外見はケンサキイカによく似ています。ケンサキイカとの違いは2本の触腕が非常に貧弱だということです。ケンサキイカとの見分けるポイントともなっています。
ヤリイカの触腕は細くて弱々しいうえに短いです。ヤリイカの地方名でテナシイカと呼ばれるのはこうした身体的な特徴を捉えて名付けした由縁でしょう。