TSURINEWSの読者の中に、さらにこの記事をこれから読んでくれる方の何割かは海釣りのファンであると思う。そこで、今回は意外と知らない「海」そのものの知識を紹介してみよう。
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深海は大型生物が多い
余談が重なるがこのヨコエビの仲間は地上から超深海底まで生息が確認される地球上においてかなり繁栄している生物だ。超深海底のヨコエビは3~4cm程度の大きさであり、ヨコエビの仲間では巨大な種である。ヨコエビのみならず深海の生物は不思議と大型な種類が多い。
概ね水温と関連があるとされ、それ以外にも水圧に耐えるためやエサの量(興味のある人は深海巨大症とベルグマンの法則、クライバーの法則を調べてほしい)が関係していると考えられている。しかし有力であるとされる水温に当てはまらない生物もおり、現時点では完全な解明には至っていない。
世界最長の山脈は実は海底に
一般的に世界最長の山脈は南米にあるアンデス山脈である。その長さは約7500kmに及ぶとされ既に途方もない距離だが、海底にはもっと長い山脈があり、その距離は6万㎞以上とも言われる。
地球一周が約4万kmなのにどこにそんなものが?と思うかもしれない。海底にはいくつかの大きな海嶺と呼ばれる巨大な海底山脈がある。最も有名な海嶺は大西洋中央海嶺だろう。ちなみに大西洋中央海嶺だけで長さは1.8万km。そしてそれらはあまりピンと来ないかもしれないがいくつかが陸を迂回して繋がっているそうだ(中央海嶺)。
具体的には大西洋からアフリカを周りインド洋に。さらに南太平洋の横断する形で山脈が続いているのだ。ちなみにこれら海嶺の多くは海底火山が由来であり、雑学などで「大西洋は毎年広くなり、太平洋は毎年狭くなっている」という話を聞いたことがある人もいるかもしれないが、その要因は先程名前を出した大西洋中央海嶺にある。
<永井航/TSURINEWSライター>