剱崎沖のイシダイ五目船に乗ってきました。剱崎沖は仕立て船でしか狙うことができない、かなりコアなこの釣り、釣り方を含めレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
剱崎沖のイシダイ釣り
磯の王者・イシダイを船で狙うという、結構マニアックな釣り物。しかし、実際に体験してみたところ、釣り方は80号のプラビシにオキアミコマセ、付けエサもコマセから拾ったオキアミと、釣り方は「ワラサ釣りの改良版」といった雰囲気を感じました。
オキアミエサということで当然ゲストも豊富。イシダイを本命にしつつ、裏本命にマダイ、イナワラ、イサキ、アジといったゲストも同時に狙っていきましょう、といった、五目要素も満載。35Lクーラーでは小さすぎてしまう日も少なくないそうです。
シーズンインは水温が下がる12月。幹事さんに予約状況を聞いてみると、何と土日は1年前から、平日でも半年前から予約が埋まっていくという大人気の釣り船・釣り物とのこと。
私は今回、知人(今回の幹事さん)がこの仕立て船(利一丸)を半年前におさえ、偶然出船2週間前に欠員がでたところに、これまた偶然に私の平日休みが重なり……といった超強運が重なって乗ることができました。
イシダイ五目釣りタックル
磯の王者イシダイとはいえ、デカパン(50cm以上のイシダイ)を狙うのではなく、1kg、最大でもせいぜい2kgの「食べごろサイズ」を狙おうという釣り。タックルは一日中コマセワークを必要とすることも考慮し、ライトな仕様が多かったです。
とはいえ、イシダイは口が硬くアタリも繊細。感度がいい8:2、少なくとも7:3のものでないとしっかり口に掛けるのは厳しいとのことでした。
リールはPEライン3~4号を巻いた両軸リール。ポイントは最深部で60mと、そこそこ深いので小型電動がおすすめ。もちろん、手巻きでも頑張れば問題ないです。
仕掛け
仕掛けはハリス4号3.5mにグレ7号バリ、先バリから1m地点に30cmのエダスをプラスした2本バリ。今回は一応6セット自作しましたが、船にも積んであるとのことでした(有料)。
付けエサはコマセから拾えますが、ハリがグレ7号と小さいので、持ち込むとしたらSやMサイズといった小さめがいいらしいです。ご参考まで。
因みに3m前後の2~3本バリの仕掛けなら「スプールシート中サイズ」を使うことが多いと思いますが、仕掛けケースにはB5のクリアファイルを使うと丁度いいです。
写真のクリアファイルは100均で10枚セットのもの。
基本の釣り方
出船前に船長よりレクチャーがあったので、内容を中心に書き残します。
プラビシは80号で黄色のものなら7割、赤なら5割コマセ詰める。窓は、下は2目盛、上は全開。
ビシを指示ダナ下限まで下ろし、サオ先を海面スレスレまでもっていき、目線より上まで「ス~ッ」とシャクって2~3秒静止、サオ先を下げながらリール一回転巻く。
これを指示ダナ上限まで続け、アタリがなければ更にもう1回繰り返して、それでもアタリがなければ回収。
なのですが、エサ取りが多いので実際は1回の指示ダナ通過で回収した方がよさそうです。
アタリとアワセ
アタリは明確なアタリから微妙なアタリまであるとのこと。違和感があったら躊躇なくアワセを入れます。ただしゲストも豊富なので、口が軟らかいアジやイサキのアタリ(ブルブルッ?キュンキョン?)ならアワセは禁物。
とはいえ、よっぽど慣れていないとイシダイのアタリなんてまずわからないので、基本アタッたらイシダイだと思ってアワセを入れるようにし、周りでアジやイサキがバタバタ釣れているときは控えるなど、状況にあわせてフレキシブルな対応をとることが最善。
ここは考えるのではなく、感じてください。