社長から突然の「移住」命令。熊本県上天草市で1泊2日の「お試し移住」体験をしてきた。上天草市長への直撃インタビューなど、2日目の様子をお届け。
初日の様子:釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・立石)
上天草市の移住支援制度
せっかく移住を決意したのであれば、各種支援制度を賢く利用したい。金銭的な負担を減らすだけでなく、それをきっかけに移住アドバイザーや現地の人々と関わる機会も増える。ここで上天草市の支援制度について紹介しよう。
まず、定住を目的とした移住をする人向けに「上天草市定住支援助成金」がある。上天草市へ移住する際の住居や引っ越しなどにかかる経費の負担軽減を目的としている。住民登録や3年以上居住することが条件だが、「移住→定住」を考えている人はまず利用すべき制度だ。転入日の3か月前から前日までの事前申し込みなどが必要なので注意したい。
東京の都心部からの移住には、特別な支援制度が用意されている。東京23区内に住んでいるか、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県に在住して東京23区内に通勤している人で、熊本県「ワンストップジョブサイトくまもと」に対象として掲載されている企業に就職するか、起業した場合(熊本県認定)に「移住支援金(2人以上の世帯の場合100万円、単身の場合60万円)」が交付される。海のある田舎暮らしに興味がある人はぜひ検討してほしい。
航空券が70%オフ
天草エアラインは現在、「コロナにまけんバイ!天草への移住定住応援キャンペーン!」を行っている。天草市、上天草市、苓北町の移住定住窓口に相談した人を対象に、現地視察や移住体験などで利用できる特別な運賃が用意されている。例えば、「天草→福岡間(約40分)」であれば、通常1万3700円がなんと約70%オフの4000円になる。
まずは移住サイトを見よう
上天草市への移住に興味を持った人には、まずウェブサイト「あまくさ暮らし 上天草に住もう」を見てほしい。移住をする際に必要な準備やオンラインでの相談、移住者向けの体験型滞在プラン、支援制度、空き家バンク、移住者の声などの必要な情報・コンテンツが網羅されている。
サイト内でもっとも便利だと思ったのが「空き家バンク」。上天草市内にある空き家、空き地の有効活用を通して移住・定住に住居情報を提供している。随時、物件情報を更新しているので、要チェックだ。ちょっとでも気になる物件があれば利用登録をオススメする。
お試し移住も
今回筆者が利用した1泊2日のショートステイプランのほかにも、いくつか「お試し移住」のプランがある。
移住に向けた住居探しや仕事探しなどの活動の拠点として、大矢野町登立地区に「SHIRATO(シラト)」、離島・湯島地区に「SEA暮らす(シーグラス)」の2カ所が用意されている。利用期間は1週間~1カ月で、いずれも市役所への申請が必要になるが、7日間まで1万2000円(以降、1日ごとに2000円)と、リーズナブルに利用できる。
中長期滞在のミドルステイプランもある。こちらはオフシーズンにあたる11月~3月末までの期間に限り、1週間~最長5ヶ月程の期間でバンガローを格安で利用できる。