今年は秋の新子アオリイカが好調の模様。新子だけでなく750gの親イカもキャッチすることができたエギング釣行をお届け。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター森英雄)
秋に親イカと遭遇するためのポイント
秋は新子アオリイカのシーズンだが、この時季に親イカと遭遇するためのポイントをぼくなりに考えてみた。
「エギング入門」といった書籍等では、季節ごとのエギングの対象を単純化して図式化するために、
初春~初夏:親アオリイカのシーズン
盛夏:オフシーズン
秋:新子アオリイカのシーズン
厳冬期:オフシーズン
というような書き方がされていることが多い。もちろんこれは間違いではない。しかし「アオリイカの産卵の季節は初春から初夏にかけてであり、それ以降親アオリイカは狙えない」というわけでは決してない。春に比べると親イカの個体数は少なくなるが、深場に落ちる厳冬期を除いてアオリイカの産卵は適水温になる初春から秋まで行われている。つまり親イカに巡り合えるチャンスは春だけに限られるわけではなく、今回のように秋の新子シーズンでも親イカが釣れる可能性はあるということだ。
新子がいる場所に親イカも
では秋の新子シーズンに親イカが現れる場所とはどんなところだろうか。まだ遊泳力が弱い秋の新子アオリイカは、生まれた場所からあまり離れることはない。
だから新子が群れている場所(=釣れる場所)は、新子が生まれた場所とほぼイコールだと言える。そして新子が生まれた場所というのは、当然親イカが産卵した場所であるわけだ。
春であれ秋であれ、親イカは産卵を意識しているのだから、春の親イカが産卵した場所には秋の親イカも回遊してくる可能性が高いのではないだろうか?つまり新子がいる場所は、そのまま秋に親イカが回遊・産卵する場所でもあると考えられる。そう考えると新子シーズンに親イカと遭遇するためのポイントはそれほど難しいものではない。
秋でも親イカが回遊してくることがあるという前提に立ち、新子を狙いながら常に親イカの気配がないか注意を払う。それが新子シーズンに親イカと遭遇するためのポイントだと思う。
今回はサイトで親イカが釣れたが、いつも新子を釣るポイントで3号、3.5号といったエギを使ってブラインドで親イカ狙いのエギングをするのももちろんアリだ。新子と遊びつつ、ぜひ親イカも狙ってみてはいかがだろうか?
<森英雄/TSURINEWSライター>
大蔵海岸