日中の磯は暑くて、とてもじゃないが体力が持たない。そこで夜に釣りをするのがこの時期の風物詩ともいえる。初夏の時期毎年1回は行くのが夜釣りなのだが、今年は週末になると天候が悪く、なかなか釣りにいけていないのも事実。今回は、私なりに夜釣りの楽しみ方などを少し紹介したいと思う。
釣り方
そして釣り方なのだが、私はあまり難しく考えていない。
私が1番大事に考えることは、タナ合わせだ。
タナはこまめにウキ下をかえて探っていくのだが、一人でヒットゾーンを見つけるのは効率が悪い。こんな時は、一緒に行ったメンバーにいろいろなタナで釣りをしてもらい、アタリがあった人のタナに合わせるのが、1番効率よく釣果につながる。
もうひとつのポイントは、狙う場所だ。
夜釣りではさほど遠投する必要もなく、サオ2、3本の範囲で十分釣果が得られる。
夜になるとカケアガリ、磯際などといった地形の変化のある場所に魚がエサを求めて集まってくる傾向があるので、そこを狙い撃ちするわけだ。食いが立てば1~1.5ヒロの浅いタナで、イサギなどのメーンターゲットが入れ食いになることも珍しくない。
イサギ、グレ以外にコロダイ、タマミなど、強い引きを見せてくれる夜釣りのターゲットにも期待できる。このような大物の強烈な引きを楽しみたい場合も、浅場を狙うのがセオリーと言えるだろう。
昼間は底までハッキリと分かるポイントでも、夜になると魚が浅場に集まってくるので、アタリが連発することが多々ある。ハリに掛かった魚は一気に走り回るので、根ズレでラインブレークすることもよくある。
しっかりとサオで魚の引きを受け止め、できるだけイトは出さずに、強引に魚を浮かせに掛かる方が、釣り上げる確率が高くなると思う。
実際、シモリだらけの浅場で大型の魚を取り込むのはなかなか難しいと思うが、それも夜釣りの醍醐味と考えて楽しんでほしい。繊細な釣りも面白いが、豪快なタックルで豪快な釣りをするのも、また違った楽しみがある。ぜひ挑戦してほしい。
注意
あまり繊細なことは考えず、タナ取りも重い仕掛けでしっかりとタナをキープする感じで攻めれば十分だと思うが、夜釣りならではの注意点もある。
それは、むやみやたらと海面にライトの光を当てないことだ。せっかく集まった魚たちが、光にビックリして散ってしまうからだ。
また、夜は足元が見えないので、細心の注意を払って釣りをしてほしい。明るい間に磯の形状をよく覚えておき、磯際などに大きめのケミホタルなどを置いて目印がわりにしておくと、目安ができ安心できる。
釣りだけではなく安全面に気をつけます。
<週刊つりニュース関西版 APC・岩橋稔/TSURINEWS編>