ヘラブナ釣り上達への道しるべ【初夏の西湖を楽しもう⑤】

山梨県富士河口湖町にある海抜900mもある西湖は、今まさに好機。これから夏に向かって両ダンゴの底釣りや深宙で、良型の強引を楽しめる。クリアレイク特有の難しさはあるが、ポイントと釣り方が決まれば40~50kgの釣果も珍しくない。今回は北岸にある舟宿丸美からの実釣記を交えながら、同湖の楽しさを戸張に伝えてもらおう。今回は底釣りのエサについて聞いてみた。

TSURINEWS編集部 TSURINEWS編集部

淡水の釣り ヘラブナ釣り

今回のエサの選び方

西湖を楽しむためのエッセンスについて話を進めてきたが、肝心なことをまだ戸張に聞いていなかった。

西湖、とくにクワルビに代表される藻場の釣りではどのようなエサがいいのだろうか。藻場と平底(硬い底)に分けて解説してもらおう。

藻場でのエサ

戸張 誠
「通常の底釣りエサで釣れるなら、それでOKです。何かを替える必要はありません。問題はそれでアタリが出づらかったりカラツンが増えたときですね。」

 

藻場ではタナがとても重要だと前回説明してもらいました。であればタナ調整はすでにでき上がっていて、それでもアタリが出づらいと思われるような場合ですよね?

戸張 誠
「はい。たとえばいわゆる〝夏・冬・マッハ〟などの定番エサで始めて、タナ調整もして。それでもアタリが出ないなどの場合ですね。

 

そのようなときはどうすればいいでしょうか?

定番の配合
戸張 誠
「重めのエサがネックになっている可能性があります。つまりエサが藻の中に埋まってしまっているイメージですね。」

 

どうすれば?

戸張 誠
「釣りの考え方を底釣りではなくチョウチン釣りをしているようなイメージに切り替えます。ただしタナだけは底釣りを意識したものになります。」

 

つまりタナは底釣りで、エサやセッティングをチョウチン釣りのようにするわけですね。

戸張 誠

「はい。チョウチン釣りならばエサはもっと軽くなるはずですし、ハリスも長めになるはずです。そうして上層からの触りを重視して、ナジみきるまでにアタらせてしまうイメージに持っていきます。

ただし何度も言うようですが、タナは底釣りです。底を切り気味のタナとも言えばいいでしょうか。」

 

つまり凄麩や天々、カルネバなどを使って軽くて持つエサにするわけですね?

戸張 誠
「はい。とくに藻場では流されたときにエサが藻に絡んでハリから抜けやすくなりますので、エサ持ちには気を付けてもらいたいですね。」

 

と言いますと、エサが持っていないことによるカラツンもあり得ると?

戸張 誠
「はい。藻に絡んだりすると、エサがハリに付いていなくてもナジミ幅が出てしまうことがよくあります。そこでアタリを待ってしまうと、仮にウキが動いてもカラツンやスレになるのは当然ですからね。」

 

エサの比重に関わらず藻場では、とくにエサ持ちが重要なのですね。

戸張 誠
「はい。ですが考え方をチョウチン釣りとするなら、ナジみきるまでにアタらせたいので、バラケ性も重要になります。つまり練り込めばいいというものでもないわけです。

 

であれば、ネバる素材をうまく使っていきたいところですね。

戸張 誠
「はい。カルネバや粘力、グルバラやBBフラッシュなどをうまくブレンドして触りを多く出しつつフィニッシュまで持ち込めるエサを作ることが大切でしょうね。」

 

グルテン混ぜるなどして比重を重くしよう。

平底

戸張 誠

「平底と言っても傾斜のない底という意味ではなく、地底に藻や草などがない硬い地質の底のことだと理解してください。

エサは通常の底釣りブレンドでOKです。セッティングも完全な底釣り仕様でいいでしょうし、タナも上バリトントンが基準で大丈夫です。問題はカケアガリの状態と地底の凹凸でしょうね。」

 

つまりフラットな底はないに等しい?

戸張 誠
「はい。フラットな底を探すことAできればベストですが、なかなかそうはいかないでしょう。

であれば底がどうであれ、釣っていかなければなりません。そのためにはハリス段差を広めに取ることでしょうね。通常5~10cm段差が標準ですが、凹凸がきついなら10~15cmでやってみるといいでしょうね。

 

何があっても、下バリだけは最低でも底を切らないようにするわけですね?

戸張 誠
「はい。ましてや西湖は流れが発生しやすいので底ダテした位置より深い方へ流されたりもします。その際にタナを調整するはずですが、ハリス段差を広げてあればより安心でしょうから。」

 

藻や草などがない底では、エサは通常の底釣りタイプでいい。しかし、底の形状には要注意だということですね。

戸張 誠
「はい。それと溶岩帯の底では根掛かりが多いので、その場合は竿を長くしり、打つ場所を変えるなどして対応するといいでしょう。同じ場所で粘っても、ハリが何本あっても足りないですから」

 

【初夏の西湖を楽しもう①】から読む

<戸張 誠/TSURINEWS編>

▼この釣船について
貸しボート民宿・丸美
この記事は『週刊へらニュース』2018年6月29日号に掲載された記事を再編集したものになります。