アジは本来、春~夏が旬と言われていますが、東京湾では周年狙えるターゲットになっています。ここでは船長に聞いた「LTアジに挑戦する際の初心者の心得」を紹介します。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・佐藤理)
最初の1尾を釣るコツ
「アジ釣りはタナ(魚の泳層)がすべてです。群れは海底から1~2mの位置にいるので、そこにハリ(エサ)を持っていく必要があります。しかし、これが初心者の人には意外と難しい。とくに潮が速いときは、仕掛けが流されてしまいがち。潮の速さはミチイトの角度で確認できます。出船前、私たち船長はできるだけ分かりやすく解説します。これをしっかり聞いて、素直に実践すれば魚をゲットできますよ」。船長のアドバイスをしっかり聞いて、最初の1尾を手にしよう。
バラシを減らすコツ
「みなさん、アタリがあると『お、アタったよ!』と、すぐにサオを動かしちゃいます。サオ先に反応があっても『あー、アタってるなぁ~』と、のんびり構えて、エサをしっかり食べさせるイメージを持ってください。やる気満々の人より、付き合いで連れて来られた、あまりやる気のないファミリーのお母さんなどが、2~3点掛けを連発したりします。『ハリを外すのが面倒だから上げたくない』とか考えているとたくさん釣れちゃうっていう逆転現象がおこります(笑)」
食い渋り時の対策
「釣りは自然相手のこと。どうしてもエサを食べないとか、食べても食いが浅くハリ掛かりが甘いというときはあります。そんな場合は、エサを小さくすると好転することがあります。〝エサは大きいほうが目立つ〟という考えは間違いです。吸い込みづらいので、小さく自然に海中を漂うようにします」。
速潮の対策
「とくに夏場は潮が速い日があります。本来、真下に落ちていくはずのビシが、右や左に流されます。こういう日はハリ掛かりが甘くなり、バレやすくなってしまいます。こまめにサオを持ち上げて、再び下ろすことを繰り返してください。ビシを自分の真下に引き寄せてから落し直すイメージですね。これで多少はハリ掛かりが改善するはずですよ」。