初夏から盛り上がりを見せる宮城の夏タチは、ジグとテンヤでの釣りがメインとなっています。今回は人気上昇中の宮城のタチウオ釣りの概況を紹介したいと思います。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)
宮城のタチウオ釣り
ずっと以前から、夏の一時期にポロッと釣れていた宮城のタチウオですが、狙って釣るようになったのは、ここ数年とまだ日が浅い釣りものです。天秤エサ、テンヤ、ジギングと、どの釣り方でもタチウオとの駆け引きが面白く、全国的に人気の釣り。私もタチウオを釣りたくて、遠く富山、新潟まで遠征し、天秤エサ、テンヤ、ジギングと楽しんできました。
富山では、夜便もあるタチウオですが、宮城では昼の釣りがメイン。シーズンには連日、たくさんの遊漁船が出て、船団を形成して賑わっています。
タチウオエリア拡大中
宮城のタチウオが釣れるエリアは徐々に拡大しています。以前は一部地域限定でしたが、ここ数年、県内各地でタチウオが釣れると話題になっています。県内一の大型港の仙台港内でもサイズは小型ながら、タチウオが釣れていますし、仙台湾として見てもアチコチでタチウオの釣果報告を見聞きしていますが、現在タチウオを狙って釣りモノにしているのはまだ、限定的です。
今後近い将来、宮城のどのエリアでも釣れるようになるのは間違いないでしょう。
シーズンは夏から冬まで
宮城のタチウオ釣りのスタートは初夏。産卵で接岸する大型のタチウオ狙いからスタートします。年によっては不安定な釣果となることもありますが、ここ数年は安定して大型のタチウオが狙えています。
シーズン初期は大型の占める割合が高くて、夏~秋と産卵シーズンが移行するに伴って、サイズも落ちていきます。
そして、産卵シーズン終了で一時的に釣果が落ち込みますが、その後は徐々に回復し、秋以降まで楽しめます。
年によっては多い少ないはありますが、水温が下がらず、冬場でも暖かだった2020年1月には、その年の初釣りでタチウオを釣り上げたこともあります。
だたし、秋から冬のシーズンは初夏と比べてサイズは落ちます。
宮城で人気はジギングとテンヤ
宮城のタチウオ釣りで人気なのはやはり、ジギングとタチウオテンヤ。どちらも面白いし、それぞれに難しさがあります。
マヅメ時など比較的タチウオの食いがいい時間帯は、手返しのいいジギングが有利。食いが浅い時間帯はテンヤで確実に獲っていくと数も伸ばせます。
タチウオの生息に適したエリアはボトムに砂泥が広がるエリア。仙台湾には大小の河川が流れ込んでおり、タチウオの生息に適したエリアは多いはずです。
今後、仙台湾内でもそうしたタチウオ釣りエリアが開拓されれば、ますます盛り上がると思います。
<堀籠賢志/TSURINEWSライター>