アジングのパターンとして、プランクトン(アミ)、ベイトフィッシュパターンが有名だ。しかしここではその他のパターンについて紹介し、そのアジを釣ることができるか考えよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
2大パターン以外がある
アジは地域によってベイトフィッシュパターンがあり、プランクトンパターンがある。ショアのアジは現在ほとんどプランクトンパターンだといわれ、それに合わせてアジング界の研究が進んでおり、釣り方も「どのようにワームをプランクトンに見せるか」という点に集約されているようだ。
しかしアジがその他のベイトを食べないかというと、そんなことはない。小エビやイソメなどを投げていてアジが釣れることが実際によくある。おそらくそういう捕食対象がメインベイトとなっているエリアもあるだろう。ただショアのルアーフィッシングでの釣り方として、アミ・小魚の2大パターンに絞った方が釣りやすい、というだけの話だ。
では、その他のパターンとして、何があるのだろうか。
1.ヒイカパターン
小イカ、ヒイカを食べているアジは多い。岩礁帯などに特に多く、また都市圏のエリアでも岸壁キワにこういうベイトの姿は少なくないようで、釣ったメバルのおなかを開けてみるとヒイカが出てくることがある。
ヒイカパターンは比較的釣りやすいといえるだろう。多少波動のあるワームなら、それっぽくヒイカに見せられるからだ。筆者は下の画像の「フォールイカ」というまさしくエンペラやテールがイカっぽい動きをするワームを、軽量リグでレンジキープするだけで、よくアジ・メバルを釣っている。
ただ、小イカパターンはプランクトンパターンとほとんど見分けがつかないので、特に釣り分けを意識する必要もないだろう。
2.トビムシパターン
一部のエリアにヒメトビムシなるバグ類ともエビ類ともつかない生物がいる。河口の常夜灯下などで見られることがある。トビムシはその名前の通り水面を飛び跳ねるのが特徴的で、体色はオレンジ色、薄ピンク色が多い。
よってレンジは表層だけ、ワームもそれらしいカラーに似せてリグを表層でダートさせるような動きをするとアジやメバルが食ってくる。
3.小エビパターン
これはデイアジングなどで見られるパターンだ。小エビがメインベイトとなるアジはかなり多い。筆者の経験で言うと、大阪湾近郊ならば淡路島や、おそらく泉南のデイアジングでも小エビに反応しているんだろうな、という釣り方でアジがくることがある。
クリア系のワームでダートさせる動き。レンジは表層からボトムまであり、フォールでもダート追尾でも食うのだが、本物の小エビの姿が多いと見切られやすい。