釣魚の「生臭さ」対処法:釣り場での下処理法と持ち帰る際の留意点

釣魚の「生臭さ」対処法:釣り場での下処理法と持ち帰る際の留意点

魚料理が嫌いなわけじゃないのに、釣った魚がおいしいとは思えない……。それ、もしかしたら適切な下処理ができてないのかもしれません。釣魚の釣り場での下処理法を解説。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

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宮崎逝之介

メインフィールドはオフショア。魚を求めて各地の海に足を運んでます。 ブログ『信州海釣り班 tsuritabel』管理人。ぜひブログ・インスタものぞいてみてください。

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釣魚はおいしい?

釣り自体は好きだけど、実は心の中ではこんな風に思っている釣り人のかたいらっしゃいませんか。

・みんな釣った魚はおいしいって言うけど自分は正直そう思えない。一応話だけはみんなに合わせてるけど……。
・釣りたて新鮮な天然の釣魚なのになぜか生臭い。
・魚を釣ってきても家族は生臭いから嫌だっていって全然食べてくれない。
・実は釣れたての魚よりも近所のスーパーとかで売ってる魚のほうが生臭くなくていいんじゃない?

釣りのあと半分の楽しみはいうまでもなく魚をおいしくいただくこと。せっかく釣り上げてキープした魚はできるだけおいしくいただきたいものですね。ということで、今回は釣魚料理の基本中の基本となる魚の生臭さ対処法のうち、釣り場での下処理について解説いたします。

釣魚の「生臭さ」対処法:釣り場での下処理法と持ち帰る際の留意点釣魚はおいしい?(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

適切な処理が賞味期限を延ばす

釣ったばかりの魚が新鮮なのは絶対的に間違いありません。問題は釣った後の処置です。放っておくと劣化が進み、徐々に生臭さが増していきます。逆にしっかり処置をすれば多くの魚は1週間後でも刺し身でおいしくいただけます(個人の感想)。

また、釣ったその日の新鮮な魚の刺し身よりも2、3日、根魚など魚種によっては3、4日冷蔵保存した魚の刺し身の方が、身質が軟らかくなり旨みが出ておいしいというのは多くの釣り人が共感する意見だと思います。

ただし、あくまでも好みの問題もあり、釣ったばかりのコリコリの歯ごたえのある刺し身を好む方もいます。毎日食べてみて実際に食感・食味の変化を楽しむのもいいでしょう。

釣り場での処置

魚が生臭くなる大きな原因はウロコと内臓とエラと血と温度管理だと言われています。これらのうち釣り場で必ず対処しておきたいのが血と温度管理です。とくに中大型魚についてはしっかり血抜きしましょう。

血抜きの方法

生きている間にエラ近くの太い血管をナイフで切り、バケツなどに入れた海水に魚をアタマから投入し、魚の血液循環の力で海水に魚の血を流し出します。出血多量により魚を絶命させます。魚の尻尾を掴んで振っても血が流れ出なくなったら血抜き終了です。

釣魚の「生臭さ」対処法:釣り場での下処理法と持ち帰る際の留意点しっかりと血抜きをしよう(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

脳天締めや神経締めなどは難易度が高いですが、最低限血抜きするだけで全然違いますよ。

汚水の処理

ただし、血抜きした海水はマナーとして陸(トイレの流しなども)で流さないようにしましょう。また、船釣りの場合海域によってはサメが寄ってくるので血抜きした海水を海に流すのも禁止されているケースもありますので、船長の指示に従うようにしましょう。

エラ、ウロコ、内臓を処理した場合も同様です。基本的には海に戻してもいいですが、エイやサメが寄ってくる原因にもなるため、量によっては持ち帰って自宅で生ごみとして処理をしましょう。

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