3~4月上旬にかけて、大阪南港には春が訪れた。海水温を見てみると、14℃前後と魚が動き出す温度になる。特に満月回りは反応がよかった。春の釣行をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
満月回り釣行レポート
大阪南港、3月27日~4月7日にかけて、3回釣行をした。満月回りで、夜に光量が多い日だ。天候にも恵まれ、そして私が大敵とする風もほとんどなく、快適に釣りができた。
場所は大阪南港で、定点観測的に釣るために、同じ場所で3回、ほとんど同じ時間帯に釣りをした。反応がいい日も、3時間で見切った。水色(すいしょく)でいえば真反対であるクリアな泉南周りでアジも見たかったので、自分がいつでも来られる南港はショートカット気味にチェックした。
それでもかなり手応えのある釣行となった。
メバルが戻ってきた!
何よりの朗報はメバルが戻ってきたことである。この1月、2月は本当にほとんどメバルが壊滅的だった。水温が例年と比べ低かったせいもあるが、シーズナルパターンとしてメバルは12月の産卵後は活性が落ちる。でも南港はそんなの関係なく毎年釣れていたので、私は個体数減などを、結構心配していたのだ。
満月回りのパターンは、明確だった。ソリッドの巻きだ。とはいえいつもクリア系の巻きから入り、レンジキープ、そしてその後で釣れなければハーフソリッドくらいの順番で釣っていく私の手数としては、かなり後の方にくるパターンで、初日は少し理解が遅かった。
しかしその後は典型的にカタにはめて釣ることができた。ソリッド巻き、そしてメタルにも食った。そして場がスレきってからは、クリア系のワームでまた同じ数を追加できた。
考えるに満月回りのソリッド巻きパターンということは、もっともシルエットがくっきり出るものを、横追尾して食ってくるということなので、メバルの活性は高いのだろう。ベイトフィッシュパターン、ヒイカパターンかもしれない。だが密度の問題か、メバルだけでツ抜けすることはできなかった。カサゴ、チヌを入れて10尾超えを達成できた日はあった。
チヌが狙って釣れる気配も
この満月回りの南港では、チヌが動いていた。実は3月上旬からちょこちょこライトブリームが「開幕していれば」という気で探っていたのだが、私にとって本式の釣り方ではなかなか食ってこなかった。2inchのバスワーム、そしてバス用フックの流用ではダメ。
それでも非常に低水温期でも何尾かアジングの最中にチヌが釣れていたので、私にとってライトブリーム元年となった去年と同等かそれ以上は釣りたいなと思っていたところ、満月回りの日没後、そして新月回りには、自分のパターンで夕刻のチヌが出た。これは盛期(5~8月)には相当期待が持てる。