季節の訪れが遅い東北も、少しずつ春めいてきました。バスも越冬から目覚めて、シャローで釣れるようになってきています。今回は4月初旬の秋田県・八郎潟での釣行記を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターZUKA)
八郎潟の状況
八郎潟は東北・秋田県の西部に位置する湖です。東北地方にある八郎潟は、冬の間は湖が凍ってしまい、バスも越冬モードになるため、シーズンは春~秋の間になります。しかし、そんな八郎潟にも、待ち望んだ春がやってきました。湖の氷も溶け、水温も最低水温から少し上昇し、バスも越冬から目覚めて、少しずつシャローに上がってきています。
とはいえ、東北地方は相変わらず寒く、水温も一桁台で、まだまだ低水温期です。バスの動きも鈍いため、アプローチは低水温期の基本である『スロー』が中心です。そのため、ポイント選択においても、ガンガン動き回るというより、ポイントを絞って1箇所に時間を掛けることが釣果につながります。
低水温期のエリア選択
4月初旬の八郎潟は低水温期ということで、エリア選択も水温を意識する必要があります。魚としては、『越冬場のディープからシャローに上がりたいが、寒の戻りがあったときには水温が安定している越冬場に避難したい』という状態なので、ディープをもつエリアを選択することが大切です。
ただし、ディープ一辺倒のエリアを選択してしまうと、越冬中のやる気のない個体ばかりが相手になるので避けなければなりません。狙うべきはシャロー、そしてシャローに上がったやる気のある魚です。なので、ベストなエリア選択は『越冬場ディープに隣接したシャロー』になります。
また、風はプラスにもマイナスにもなります。当日の気温を考えて、水温よりも暖かい日なら風表で釣りをするほうが水温も温められていい釣りができますし、寒いなら風裏で粘ることを中心に考えるのがベターです。
ドック周りが狙い目
ポイントの具体的なおすすめはドッグ周りです。ドックには船の通り道が掘られており、ディープを有するため越冬場になります。ドック付近のシャローエリアは、まさに『越冬場ディープに隣接したシャロー』です。
また、ドック自体が風にも強く、寒くて風の強い日に粘る価値のあるポイントです(※ドックは有望なポイントですが、同時に漁師さんたちの仕事場でもあります。お仕事の邪魔をしたり、漁具・船にルアーを引っ掛けたりしないように注意してください)。
使うルアーは、バスの動きが鈍いことを考えると、シャッドやネコリグなどスローに誘えるものがおすすめです。アクションは、シャッドならスローなただ巻きかポンプリトリーブ、ネコリグならスローなシェイクでOKです。4月とはいえ、まだまだ寒い八郎潟では冬の延長線と考えたスローアプローチが大切になります。