アジ、メバルは共に海中のプランクトンを捕食する魚だ。そこで釣り人としては、プランクトンが滞留している場所を探したい。次のような3つのポイントを意識して見つけ出そう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
潮がクッションする場所
一部の種を除いてプランクトンは自ら動く力がないので、潮に乗って流れる。そして潮というものは、釣り人から海を正面に見て右からくるものと左からくるものとぶつかりあったりする場所がある。目で見て露骨な潮目となっていなくても、リグを投入していると、ふと手元に「クッ」という感じ、潮が噛むような感触がくるポイントがあるはずだ。
そういう場所は潮同士がクッションしていて、イメージとしては、水中に円筒状にプランクトンが渦巻いて滞留している。アジはそういう場所を好む。特に夜の海は、アジをベイトとする青物は目が利かない上、あまりチヌやシーバスは外海に出ないため、アジはそういうオープンウォーターの潮のクッションで、悠々とアミの捕食を楽しんでいたりする。
真っ暗闇の海を、ノーヒントでポイントを打っていく場合は、そういう潮の噛む感触を探し出すのがコツだ。また潮が噛む場所からやや離れたところ、すなわち「よれ」の、レンジを入れたところなども、良型アジが出やすい。
その他、潮がクッションする場所はいろいろとある。壁でのクッション、沈み根や消波ブロックなどのストラクチャーでのクッション、漁船でのクッションなど。そういう場所には潮と、それが当たる場所に挟まれたプランクトンが滞留し、アジやメバルが入りやすいのでチェックしよう。
<井上海生/TSURINEWSライター>