土手や畦道での山菜採りのススメ 早春の小物釣りとセットで楽しもう

土手や畦道での山菜採りのススメ 早春の小物釣りとセットで楽しもう

早春は一斉に植物が芽吹く季節。この時期、私は公園の池や田んぼの用水路での小物釣りとセットで山菜採りを楽しんでいます。今回は見沼田んぼでの山菜採りを紹介します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

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尾崎大祐

埼玉県在住。二児のパパで趣味はサラリーマン。釣りをはじめとした食材採取に全精力を注いでいます。

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目次

中級:フキノトウ

土手や畦道での山菜採りのススメ 早春の小物釣りとセットで楽しもうあまりにも特徴的な見た目!(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

採れる時期

3月中旬。採れる時期がピンポイント。因みに南房3月上旬、秩父地方3月下旬、奥日光4月上旬。関東地方のフキノトウ前線はザックリこんな感じ。

採れる場所

河原の土手等の限られたポイント。

特徴

ゴルフボールのような花の蕾を採る。とてもわかりやすく、他の植物と間違える事はまずない。

注意点

時期と生える場所がピンポイント。また一般に良く知られた山菜なので、先に採られてしまう事が多い。

食味&料理

独特のほろ苦い風味が特徴的。天ぷらはもちろん、フキ味噌にすれば1週間以上楽しめる。

上級:ヤブカンゾウ(ノカンゾウ)

土手や畦道での山菜採りのススメ 早春の小物釣りとセットで楽しもうこれといった特徴がないのが欠点(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

採れる時期

3月上旬から下旬まで。3月上旬の新芽が特におすすめ。

採れる場所

芝川や綾瀬川の土手、見沼代用水の川べり。

土手や畦道での山菜採りのススメ 早春の小物釣りとセットで楽しもうちょっと成長しただけで見分ける事が難しくなる(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

特徴

切断面が楕円形でユリ科のような新芽。因みにヤブカンゾウはユリ科の植物ではなくススキノキ科との事。

注意点

新芽は毒草であるスイセンのそれととてもよく似ている。香りもほとんどない事から、見た目で見分けるしかない。見沼田んぼにはスイセンを含む野生化したユリ科の植物が多く自生しているため、慣れないうちは一人で判断しない方が賢明。

土手や畦道での山菜採りのススメ 早春の小物釣りとセットで楽しもう毒草のスイセン。新芽はよく似ているので注意!(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

食味&料理

新芽の白い部分は火を通すとネギのようにトロッとするので、湯がいて酢味噌和えにすると美味しい。天ぷらもおすすめ。

上級:セリ

土手や畦道での山菜採りのススメ 早春の小物釣りとセットで楽しもう水際で見つける事ができる!(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

採れる時期

2月上旬から3月下旬まで。早い時期のものは小さくて採るのに苦労するが、柔らかくて香りが非常に良い。後半に採れるものは大きく食べ応えあるが香りは劣る。

採れる場所

用水路の脇、田んぼの畔。

特徴

ギザギザの葉で根本が紫がかっている。また、独特の香りがする。

注意点

見た目がとてもよく似たドクゼリという毒草が存在するので注意が必要。ドクゼリは日本の三大毒草であり、中毒による死亡例も多い。見沼田んぼ近辺で目撃した事はないが、ないとは限らない(と思っている)。微妙な見た目の違いや、根本付近の色(紫がかっているか否か)、香り等で判別できるが、セリと混在している恐れもあるため、ヤブカンゾウと同じく慣れないうちは一人で判断しない方が賢明。

食味&料理

天ぷらはもちろん、おひたし、ナムル、炊き込みご飯にしても美味しい。たくさん採れたら鍋にすると絶品!

以上、見沼田んぼで採れる5種類の山菜を紹介させていただきました。採れる時期は限られていますが、天気の良い日にお散歩がてらに探してみるととても楽しいと思います。

ただし、当たり前の事ですが私有地や公園内での採取は厳禁。また、晩春から夏にかけてどれもきれいな花を咲かせ、これはこれで私たちの目を楽しませ、心も和ませてくれます。ごっそり採らず、食べる分だけ採るように心がけましょう。

マナーを守って採取に出かけてみてください。

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