マルイカを狙って南房、相模湾、東京湾などの船宿では順次出船を開始し釣果が上がっている。今回はゲーム性の高さと食味で、人気のマルイカ釣りに注目する。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)
関東周辺マルイカ釣況
マルイカはロッドアクションを駆使し、繊細なアタリをとらえて掛ける、ゲーム性の高さと食味で人気だ。
南房小湊の大栄丸では2月末から希望で受付開始。型物が揃う有望エリアだけに期待がかかる。
相模湾茅ヶ崎のまごうの丸では3月1日から出船を開始。初日はヤリイカ交じりで1~18尾。4日はトップ24尾、7日は17~34尾にスルメと、右肩上がり。
剣崎松輪の瀬戸丸も出船中だ。
マルイカのタックル
竿は繊細な触りやアタリを感知できる極軟穂先を備えた8対2~7対3の専用竿。終日誘っても疲れにくい軽量かつ高感度の竿が望ましい。
シーズン初期は深場を狙うことがあるので小型電動リール、浅場に群れが入れば小型両軸で楽しめる。ミチイトはPEライン1号前後を200m前後。
マルイカ釣り仕掛け
仕掛けは1.直結、2.直ブラ、3.ブランコの3種。詳細は以下の通り。
1.直結
エダスを介さず、ミキイトにシンキングタイプの3~5cmのツノ(スッテ)を直列に結ぶ。アタリの出や、アワせやすさは一番。ただし、仕掛けに遊びがないため、ミキイトを緩めてしまうとバレやすい。
2.直ブラ
エダスが短いブランコ仕掛け。ツノは直結と同様にシンキングタイプ。ハリスがあるので、取り込み時は直結よりもバラシにくい。
3.ブランコ
潮が速い日や、サイズが大きいときに有利。ハリスによる遊びがあるのでバラしにくいが感度や操作性のダイレクト感は劣る。
便利なアイテムと配置
スムーズな投入や取り込みのため投入機があると便利。直結はカンナを上にしてツノを入れ、ブランコ、直ブラは下に。
投入機は竿から潮下側に置く。竿と投入機の中間あたりの足元にイカを入れるオケを置くと取り込み時にイカを外して投入器に入れる動作がしやすくなるはず。
墨や切れた足が残ったツノは極端に乗りが悪くなる。歯ブラシで汚れを取っておく。
乗りを確実にかけるためにカンナのハリ先を鋭利にしておくシャープナーがあるといい。
マルイカの釣り方
「ひと流し目の第1投」は最大のチャンス。合図とともに仕掛けを投入。
着底したらすぐイトフケを取って聞きアワせ、誘いへと移行する。
着底状態で、張らず緩めずを保ち、反応がなければ、竿先を小刻みに動かしたり、大きいロッドアクションから〝乗る間〟を与えたり、5~10m仕掛けを巻き上げ、再落とし込みも効果的。
ツノの動きをイメージしてテクニックを駆使して釣りあげれば痛快だ。