「春は底を釣れ」と言われるように、どの水深でも底釣りが面白い。今回はエサの調整などが分かりやすくて初心者にお勧めの『両グルテンの底釣り』を中心に紹介してみたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 伊藤晃)
タナ取り
タックルとエサの準備ができたら、ウキのオモリの調整をして、エサ落ちの目盛りを決めてから、エサ打ち点の水深を測るのだが、いろいろな方法はあるが、フロートと粘土を使う方法をお勧めしたい。
ポイントは2つ。1つはウキがギリギリ沈む大きさの粘土を使うことで、もう1つはエサ打ち点の周囲50cmぐらいまで測ることだ。
ウキにフロートを付け、上バリに粘土を付ける。粘土が軽過ぎてウキが沈まないのは論外だが、粘土が重過ぎるとイトが斜めになって、ウキの真下を測れないことが多い。真正面だけでなく、周囲も測ることで底の状態を把握したい。
例えば、右側がやや浅いなら右にエサを打つことでハリのずらし幅が多くできるので、探りを入れることが可能になる。左に流れるようなら、上バリは底から離れやすいなどと予想できる。
水深と同じぐらいの長さのサオなら、腕を伸ばしてウキを持ち上げるだけで、エサ打ち点の周囲を測れると思う。
何度もウキの位置を動かして、自分が設定したエサ落ちの目盛りが水面に出るようにすれば、「上バリトントン」と言って、上バリがギリギリ底に着くタナの設定になる。
タナ取りは目安にすぎないが、ある程度正確な水深を把握しておかないと、エサがどんな状態で底に着いているのかイメージできない。タナ取りフロートがないならば、ウキの調整をする前にオモリなしで粘土などを付ける方法もある。
<週刊つりニュース中部版 伊藤晃/TSURINEWS編>