「春は底を釣れ」と言われるように、どの水深でも底釣りが面白い。今回はエサの調整などが分かりやすくて初心者にお勧めの『両グルテンの底釣り』を中心に紹介してみたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 伊藤晃)
両グルテン底釣りのエサ
今回お勧めしたいエサは「凄グル」と「グルテン四季」。その日の状況などよって、マッシュが多くバラけやすいエサがいい時と、グルテン量が多くて持ちのいいエサがいい時に分かれる。だいたいのパターンとして高活性時は前者で、低活性の時は後者と考えられる。
活性が低い時にバラける大きなエサを打つと、バラけたエサばかりを食べて、肝心なハリの付いたエサを食べないようになりやすい。活性の高い時にバラけないエサでは、寄せる力が足りないことが多い。
この2つのエサは、どちらも粉と水が1対1で作るのが標準というのも分かりやすい。その時の状況によって比率を変えてみるといい。
例えば、私が基本としているのは2つのエサを半々で作るが、もう少しバラけさせたいと思ったら1つの計量カップに凄グルを3割、グルテン四季を7割入れて作るといい。もちろん、どちらも単品で作ってもいい。
最もエサ持ちがいいのが凄グルの単品、最もバラけるのがグルテン四季の単品だと考えてほしい。粉に水を入れたら20回ぐらいかき混ぜ、3~5分待てば出来上がり。
通常は宙釣りのエサみたいにエアを入れなくてもいいと思うが、固まりだしたらエアを含むようにほぐす方がエサも軽くなり、反応がいいこともある。実際にはエサを打ってみないと、どんなエサで反応がいいか分からないので、私は比率の違うエサを2つ作って、早く当たりエサを見つけるようにしている。
エサ作りのポイント
エサ作りのポイントは2つあって、1つは一度にたくさん作り過ぎないこと、もう1つは粉と水量を正確に量ることだ。一度に作るのは50CCぐらいまでにして、少なくとも1時間に1回ぐらいは作り直そう。
粉と水は1対1が標準の硬さになるので、少し硬くしたり軟らかく作りたい場合は、水を0.9にしたり、1.1にしてみるとヒット率が良くなることがある。
エサの大きさはパチンコ玉ぐらいが標準になる。早くヘラを寄せようとか、ナジみ幅が出るように1円玉ぐらいの大きなエサを打つ人もいるが、アタリが出てもカラツンになることが多い。
大きなエサを1回打つよりも、小さいエサを2回打つぐらいの方がいい。小さいエサがいい時は、小豆ぐらいの大きさにすることもある。
エサの付け方も大切で、エサを軽く丸めてハリを刺したら、ハリスが出ているチモトだけを押さえて横や下はあまり触らず、ラフ付けから全体的に圧力をかけて丁寧に付ける方法まで、どんな付け方で、どの程度の圧をかけるとアタリが出やすいかを探ってみよう。