フリマ&オークションサイトは、釣具を買ったり売ったりする場合にも非常に有用なツール。釣具を売るときと買うときの注意点や活用法を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター池下洋平)
フリマ&オークションサイトの魅力
テレビCMでもおなじみの『メルカリ』や、ネットオークションの先駆け『ヤフオク!』など、数多くのフリマ&オークションサイトがある。釣具に限らなければ、あなたの周りにも利用者は多いのではないだろうか?
こういったサイトの魅力は、不用品を簡単にお金にかえられることや、欲しい商品を相場よりも安く買えることだろう。また、中古釣具店などに出回らないレアなアイテムが見つかることがあるのも大きな魅力といえる。
興味はあるが、個人売買に抵抗があってまだ利用したことがないという方に向けて、釣具におけるフリマ&オークションサイトの活用術を、取引の具体的な流れとともにお伝えしたい。
複数のサイトの違い
現在、フリマサイトは多数存在している。中には「釣り具のフリマサイト」といった専用のものまである。筆者は「ヤフオク!」「メルカリ」「ラクマ」「ペイペイフリマ」の4つを利用しているが、それぞれに特徴があると感じている。
まず、「ヤフオク!」は原則としてオークション形式なので販売価格を購入者が競り合って決める。他の3つは出品者が販売価格を設定する点が共通しているが、「販売手数料」「利用者数の多さ」がサイトによって異なる。さらに、「ペイペイフリマ」は送料が出品者負担となる(購入者からみると送料無料)。
物を売る流れと注意点
フリマサイトで物を売る時の流れは大まかに図の通りだ。商品が売れたら梱包してコンビニに持ち込み、コンビニの端末でバーコードをかざしてレジに持っていくだけ。基本的には「匿名配送」となるため相手の住所や自分の住所を伝えることなく取引を終えることができる。
売りたい価格が決まっている場合はフリマサイトへ出品する。販売価格の相場は、同じ商品名で検索すれば過去の取引価格が参照できるほか、価格設定時に売れやすい金額をアプリ側が提示してくれるので参考にして決めよう。
希少価値の高い商品や、相場がよく分からない商品の場合はオークション形式の「ヤフオク!」が楽しい。ただし、注目度を上げるために「1円から」などと設定すると、あまりにも際どい商品の場合は数十円で落札ということもあるので注意したい。
出品するときには4~10枚程度の画像を添えるのが基本の形となる。そのため、自分で掃除できる部分は簡単に掃除して、商品をきれいにしておくといい。
フリーマーケット感覚なので「価格交渉」がある。筆者の体感的には7割くらいの確率で値下げのお願いを受ける。値下げするつもりがない場合は予め商品説明欄に「値下げ不可」である旨を明記しておく。逆に値下げを受け付けることにより、見落としていた小キズ等を見逃していただける場合もあるので、値下げ交渉が入ることを前提として少し高めに出品しておくというのもひとつの手法だ。
梱包は丁寧に行いたい。個人間の取引なので、お店のようにキレイにする必要はないが、商品が箱の中で動かないように(また動いても傷がつかないように)丁寧に梱包するよう心掛けたい。
釣具を買う時の注意点
消耗品や中古ルアーなどは格安で手に入る場合がある。新しいジャンルの釣りを始める際、ルアーのロストなどを気にせず練習をしたいなら、中古ルアーをフリマサイトで買うのはとてもオススメだ。筆者はエギングを本格的に始めるにあたり、相場の半額以下で数十個のエギを揃えた。
リールは精密機械なので、基本的には美品を購入したい。一言に「美品」と言っても感じ方に個人差があるので、画像をしっかり確認し、さらに内部機関について不明なことがあれば具体的に出品者に質問してみるのもよい。
代理出品やリサイクルショップが「美品」として出品している場合には、思わぬ見落としがあるケースもあるので注意したい。筆者もリサイクルショップから購入したリールのスプールに少し歪みがあった苦い記憶がある。
ロッドを購入する際には送料に注意したい。ロッドはワンピースやツーピースが基本となり、梱包した時のサイズが160等と大型になる。出品者も「送料着払い」の設定していることが少なくない。遠方から着払いで送られると送料だけで数千円かかってしまうこともある。送料を出品者負担にすれば全国一律送料が適用されるので、遠方からの送料が気になって購入をためらう場合には「送料込みで○○円にしていただけないですか?」と商品価格に1,000円程度加算した金額でお願いしてみるのもひとつの方法だ。
うまく使えば非常に便利
そもそも中古タックルに抵抗がある方は利用する機会がないと思うが、「まずは中古で安く揃えたい」という方や、新品のリールではなく、中古でもいいのでワンランク上のリールを買いたいという方にとってもフリマサイトは有効なツールとなり得るだろう。
また、不要になったタックルを販売する際にも、比較的「楽に」「高額で」売ることができる。筆者は気になる商品を買ってみて、使ってみて自分に合わなければすぐに売るということで利用している。
最後に、個人間のやり取りとなるので、売り手も買い手もお互いの気持ちを考えて発言・対応し、気持ちのいい取引を行えるよう注意したい。
<池下洋平/TSURINEWSライター>