川の小魚釣りは、季節やタックルにこだわらなくても気軽に始められるのが魅力。東京・多摩エリアでのキホンの釣り方を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・菊池英則)
淡水小物釣行の流れ
今回は、春の到来を感じさせる陽気となった2月中旬に訪れた、調布地区を流れる野川を例に紹介します。
釣り座の選定
まずは、釣り座の選定から。寒い時期の小物は深い場所に潜んでいることが多いので、岩の堰堤下の水深1mの深場から攻めることにします。折り畳み式椅子を広げて座り、竿を延ばして仕掛けをセット。その後、ロープの付いたバケツで水を汲み、市販エサのグルテンを作ります。
エサのスタンバイ
エサは蚊の幼虫の赤虫が盛期の特エサですが、苦手な方は練りエサが無難です。
グルテンエサの作り方は、カップでエサの粉と同量の水を混ぜて練るだけと単純明解。ピンポン玉くらいになったら、手に持ちます。練りエサの付け方は、仕掛けのタナゴハリ「新半月」のハリ先を引っ掛けるイメージ。少し丸めて形を整えても良いでしょう。
ウキ下をセット
仕掛けのウキ下は、底スレスレの90cm位にセットして、小魚が潜む岩影ポイントの少し上流から、岩場のえぐれにピンポイントで届くようにエサを投入します。
条件が良ければ、数尾の魚影がエサをつつく様子がうっすらと確認できるはずです。ウキが消しこみ沈むのを待っても良いですが、シモリ玉の動きを見て、魚が食いつく様子をイメージしながらアワせても良く、これは釣り人の第六感によります。
エサで魚を寄せる
魚がかかっていない場合は、再度、練りエサをハリ先に引っかけて、同じポイントへ。何度も繰り返すうちに、練りエサの匂いで寄って来る小魚を狙う打ち返し作戦も効果的です。
場所移動
何度もエサを打ち返してもアタリが無い場合は、思い切って場所を変えることも必要です。深場にこだわらず、川沿いを歩くと、水門などの思わぬポイントが見つかることもあります。
ポイントを変えてもアタリが無く、時に魚の姿さえも確認できないケースもあります。こうした場合は、固定概念を捨てて、例えば浅い流れに群れがいないか、チェックするのも一手です。野川の場合、深場の反応が悪い場合でも、上流の浅場に群れが泳いでいました。