知っておきたい「釣具」の飛行機持ち込みルール バッテリーは要注意?

知っておきたい「釣具」の飛行機持ち込みルール バッテリーは要注意?

釣りザオや釣り道具を飛行機に持ち込む際の注意点を紹介します。これから遠征釣行にトライしてみたいと思っているかたの参考になれば幸いです。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・宮崎逝之介)

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宮崎逝之介

メインフィールドはオフショア。魚を求めて各地の海に足を運んでます。 ブログ『信州海釣り班 tsuritabel』管理人。ぜひブログ・インスタものぞいてみてください。

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ややこしいバッテリーについて解説

最後に、「預け入れ不可だけど客室持ち込み可能アイテム」で紹介したバッテリーについて詳しく解説します。

持ち込み可能なバッテリーは?

バッテリーが持ち込み可能かそうでないかは、ワット時定格量(Wh)次第です。

1.ワット時定格量(Wh)が100Wh以下のものは個数制限なし。座席持ち込みのみ可。
2.ワット時定格量(Wh)が100Whを超えて160Wh以下のものは、2個まで座席持ち込みのみ可。
3.ワット時定格量(Wh)が160Wh超のものは持ち込みできません。

いずれにしても、バッテリーは預託荷物として預けることはできず、座席に持ち込みのみとなります。発火のする危険性があるからでしょうか?

知っておきたい「釣具」の飛行機持ち込みルール バッテリーは要注意?持ち込み可能なバッテリー一覧(作図:WEBライター・宮崎逝之介)

実は、電動リール用のリチウム電池はいろんなタイプのものがあるので、100Wh以下、100~160Wh、160Wh超のすべて当てはまる可能性があります。なので、前もって確認しておくと安心です。

ワット時定格量(Wh)の調べ方

電動リール用電池のワット時定格量(Wh)は必ずしも製品に明示されている訳ではありません。たとえば筆者の手元にあるバッテリーに書かれている数値は「9600mah」とか「14.8V」とかで、Whという単位の数値は一切見当たりません。なので何年生で習ったか忘れましたが「電力=電流×電圧」すなわち「W(ワット)=A(アンペア)×V(ボルト)」の数式で計算します。ついでにmah(ミリアンペア時)をah(アンペア時)に変換するので1000で割りましょう。

最終的な数式は「Wh=mah×V÷1000」となります。

上の例で計算してみると

Wh=9600mah×14.8V÷1000で142.08Whとなります。

このバッテリーは100~160Whに当てはまりますので2個まで持ち込み可能となります。ちなみに筆者はゴリゴリの文系です。

知っておきたい「釣具」の飛行機持ち込みルール バッテリーは要注意?バッテリーの表記を確認(提供:WEBライター・宮崎逝之介)

電圧表示の落とし穴

一部のバッテリーには電圧が「14.8V/16.8V」という表記があります。ちなみに某大手ネット通販で人気上位の製品です。14.8~16.8まで変動があるという意味なのか詳しくは分からないですが、14.8か16.8では掛け算の答えがだいぶかわります。

前述の筆者の仲間が羽田空港でバッテリーを没収されたケース(後日返却されたが)では、10400mahの製品だったのですが、電圧が14.8なら160wh以下であるにもかかわらず、16.8で計算すると160Whを超えるとの理由でアウトになったそうです。繰り返しますが日本の玄関口でもある羽田はとくにシビアです。

スマホ用バッテリーにも注意

電動リールのバッテリーのほかにスマホ用のモバイルバッテリーなどを持っていく場合も要注意です。20000mahクラス以上の大容量のものは100Wh以上になる可能性があります。電動リール用バッテリーと合算して個数がカウントされる可能性があるためご注意ください。モバイルバッテリーを2個持っていると電動リールのバッテリーと合わせて3個になりうっかり数量オーバーになる可能性もあります。

機内持ち込みまとめ

知っておきたい「釣具」の飛行機持ち込みルール バッテリーは要注意?持ち込み荷物一覧表(作図:WEBライター・宮崎逝之介)

<宮崎逝之介/TSURINEWS・WEBライター>