冬季の「氷上ワカサギ」で有名な福島県耶麻郡にある桧原湖。ワカサギ釣りの名手で、バリバステスターの平久江洋和さんに、同湖の攻略法とオススメタックルを紹介してもらった。
(アイキャッチ画像提供:バリバス )
桧原湖の氷上ワカサギ釣り
「ワカサギ釣り」と聞くと、氷に穴を開けて釣る風景を思い浮かべる人も多いはず。冬季の氷上ワカサギで有名な福島県耶麻郡にある桧原湖は、磐梯山の噴火により造られた島々が浮かぶ美しい湖。
水面標高822m、周囲約31kmで、最大水深約31m。昨シーズンは暖冬で結氷しなかったため、2シーズンぶりの穴釣りとなる。さらに、「桧原のワカサギは美味しい」と、多くの人が口を揃える。ちなみに、ラーメンで有名な喜多方市からは車で20~30分の距離に位置する。
今回、桧原湖をホームグラウンドにするワカサギ釣りの名手で、バリバステスターの平久江洋和さんに、同湖の攻略法やオススメのタックルを紹介してもらった。
桧原湖のワカサギポイント
ポイントは大きく分けて南部、中部、北部の3つ。
南部エリア
南部エリアの湖底は溶岩帯が多く、凹凸があるので初心者には釣りづらい。メインの釣り場は雄子沢川のワンドで水深約10~15m。
中部エリア
中部エリアは、溶岩底と泥底が半々で、水深15~20mと全体的に深い。
北部エリア
北部エリアは、流入河川が5本あり、自然産卵があるため、魚のストック量は多い。砂泥底で湖底はフラットなため釣りやすい。いずれも、ワカサギは各エリアを小さく回遊しているので、群れが回ってきたとき、いかに足止めさせて数を伸ばすかが釣果アップのカギ。
桧原湖ワカサギの攻略法
他の湖同様、底釣り主体だが、状況によって氷面直下の表層でも釣れることがあるので、魚探は必須。天気は曇りの日がよく、晴れたり雪になったりと天候不順が続く気圧変化が大きいとき、また大雪の直後は湖面に積もった雪が水中に圧を加えるため食いが悪くなると説明。
タナは下バリが湖底スレスレの底上10cmから、やや上の20cmほどでスタート。魚探に出る反応が底べったりのときは、オモリを底に着けて、ミチイトを張らず緩めずのゼロテンションや、その状態から竿先を5~10cm下げ、仕掛けをフカせるタルマセ釣りが有効なときも。誘いは、電動リールを叩き台に置いたまま、手首をちょこんちょこんと起こすような小さなアクションが基本。