釣魚として馴染みの深いハゼ。食においても昔から日本人に愛されてきた美味しい魚で、天ぷらだねをはじめ、様々な方法で食されてきました。今回はそんなハゼのおすすめレシピを紹介。ハゼの美味しい食べ方と、下処理などの調理方法を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)
ハゼのかき揚げ
かき揚げは玉ネギとゴボウがパリパリ、ハゼはほくほくした口どけで、食材のハーモニーを楽しめます。出がらしの煎茶をひとつまみ入れるだけで、いつもとは違う風味が味わえるのでお試しあれ。
かき揚げの材料
・下処理したハゼ
・ごぼう(ささがき)
・玉ねぎ(スライス)
・煎茶(出がらしでいい)
衣の材料
・冷水300mm
・卵黄1個
・小麦粉または、てんぷら粉
かき揚げの作り方
1.下処理したハゼの水分をよく拭き取っておき、野菜は刻んでおく。
2.冷水に卵黄を入れ、よくまぜる。
3.2に同じ量の粉を3~4回に分けながらふるい入れてまぜ合わせる(泡立てないようにする)。泡立て器を持ち上げたときにボタッと落ちるくらいのとろみ具合が目安。
4.お玉に具をのせ、煎茶をひとつまみふりかける。3をスプーンで3~4回まわしかける。
5.4を180度(温度の低下に注意)の油にそっと押し出す。鍋を泳ぐように、1回に1つ。バチバチ音が静かになったくらいで上げ、油をきって完成。
ハゼの塩焼き
シンプルな塩焼きもハゼ本来の上品な白身を楽しめる料理。サイズが大きいハゼほど脂も乗ってくるのでおすすめです。美味しく調理するコツは、塩を振ってから冷蔵庫で少し置き、水分を抜いてから焼くこと。水分を抜くことで淡白な身に旨味が増します。
塩焼きの材料
・下処理したハゼ
・塩 適量
塩焼きの作り方
1.内臓とウロコを取ったハゼに軽く塩を振り、冷蔵庫の中で約10~20分ほど置く。
2.ハゼから出てきた水分を拭き取ったら、グリル(5分ほど予熱する)やフライパンなどで皮目に焦げ目がつくまで焼く。
ハゼの干物
塩焼きよりもしっかりとした旨味を味わえるのがハゼの干物。小型でも大型で作っても美味しく、冷凍しておけば1ヶ月以上の長期保存も可能なので、大量に釣れたときのレシピとしても優秀です。
干物の材料
・下処理したハゼ 20匹ほど
・水 200cc
・酒 200cc
・塩 適量
干物の作り方
1.水と酒に塩を溶かし、海水程度(4%)の濃さの塩水を作る。
2.1時間程度塩水にハゼを漬け込む。
3.干し網や冷蔵庫で半日ほど乾かす。
4.食べるときはグリルなどで焦げ目が付くように焼く。冷凍する際は空気に触れないように密閉して保存。
ハゼの柳川鍋
ドジョウで有名な柳川鍋ですが、ハゼで作っても美味しいです。ゴボウから旨みや香り、甘みがでるので調味料は必要ありません。
柳川鍋の材料
・下処理したハゼ
・ゴボウ(ささがき)
・溶き卵
・三つ葉、刻みネギ
・山椒
昆布ダシ
・水1L
・昆布15cm角
柳川鍋の作り方
1.水に昆布を1晩浸けておく。※水に昆布を入れ、コトコトと昆布がおどりだしたら火を止め取り出す(塩味が足りないようなら少し塩を加える)。
2.平鍋や陶板、フライパンにハゼを並べ、ゴボウを盛る。
3.2に1をハゼが少しひたるくらいに入れ、ふたをして中火で3分。
4.ゴボウがしんなりして火が通ったことを確認したら、溶き卵(20cm鍋に1つ、フライパンには2~3個)を全体にまわしかけ、ふたをして10秒で火を止め、三つ葉を飾る。
5.取り分け、山椒をふりかけて食べる。