先日、念願の「2級小型船舶免許」を取得してきました!今回は、船舶免許試験の内容と、学科試験に合格するためのコツを紹介したいと思います。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・池田光希)
船舶免許の種類
船舶免許には大きく分けて、1級小型船舶免許、2級小型船舶免許、湖川小出力限定免許、特殊小型船舶免許 の4つの種類に分けることができます。一つ一つの違いを細かく説明していると難しいので簡単に説明します。
1級小型船舶免許
1級小型船舶免許は、航行区域は無制限です。ただし海岸から100海里を超える区域を航行する場合は予期せぬエンジンの故障などにも対応できるように六級海技士(機関)以上の資格を持った機関長の乗船が必要です。
2級小型船舶免許
2級小型船舶免許は海の普通免許と呼ばれるくらい手頃な免許です。陸から5海里(約9km)を自由に航行することができます。はじめて船舶を取る方にもオススメです。
湖川小出力限定免許
湖川小出力限定免許は川や湖および指定された区域を航行できる免許です。湖での釣りを多くする方にオススメの免許です。
特殊小型船舶免許
特殊小型船舶免許は、陸から2海里(約3.7km)を航行できる水上バイクやマリンジェットなどマリンスポーツをやる方にオススメの免許です。
申し込み方法
それぞれの免許を取るための申し込み方法は、スズキやヤマハなどのマリーナや免許センターなどに電話をして申し込んだり、webサイトからオンラインで申し込むことも可能です。
船舶免許試験は「国家試験」ですが、通常のコースよりも受講料は上がってしまいますが、国家試験免除というコースを設けているマリーナなどもあるので、時間に余裕がある人は国家試験免除コースなどを受講してみるといいかもしれません。
ちなみに私はスズキマリーナの最短、最安の「短縮1日コース」というコースで免許を取りました。このコースでは実技講習も受けますが、筆記は独学で学ぶコースです。会場はスズキマリーナ三河御津、ここで実技講習、国家試験、免許受取りの全てを行います。
船舶免許試験の内容
試験には1.身体検査、2.学科試験、3.実技試験の3種類があります。
1.身体試験
身体試験は視力、色覚、聴力、疾病及び身体機能の障害について検査します。視力に関しては両目ともに矯正視力可で0.5以上であること、色覚は赤、緑、白を識別できるか、聴力は補聴器の使用可で5m以上の距離で普通の会話ができるか、疾病及び身体機能の障害は業務に支障が出ないかが合格基準です。
ここで不合格の場合は、学科試験・実技試験を受けることはできません。
2.学科試験
学科試験は第1科目操縦者の心得及び遵守事項12問、第2科目交通の方法14問、第3科目運航24問、合計50問の問題が出てきます。この問題は全て4択で答えを選択する問題です。自分の文章で書く問題は一切ありません。問題は一つ一つが難しい訳でもなく、当たり前のことを問題にしてあるだけです。
3.実技試験
実技試験は小型船舶の取り扱い、基本操船、応用操船、の観点で試験をします。実技試験に関してはマリーナなどで実技の講習が必ずあります。この講習を受ければほぼ間違いなく合格できます。マリーナの方がとても丁寧に教えてくれます。
マリーナの方に「実技試験で落ちる方はいるのか?」と質問すると、5年前に1人落ちただけとおっしゃっていました。船の操縦は皆さんが思っているより簡単です。私も一切船の運転などしたことがなかったのですが、乗っていると意外と簡単に運転できました。船からの景色はとても綺麗で、自分が運転しているということにとても感動しました。
合否の確認
試験の合否はすぐには出ません。数日後にマリーナに問い合わせるか、ネットの公式サイトで合格を確認することができます。そこから免許が届くのに数日かかります。
免許は直接マリーナに取りに行ってもいいですが、先に切手を渡しておくと直接家に郵便として送り届けてもらえます。私は家が遠かったので送り届けてもらいました。直接マリーナに受け取りに行くよりも日は遅れてしまいますが、時間に余裕がない方やマリーナが遠い方は送ってもらう方がいいかもしれません。