脂の乗った寒グレを求めて千葉県・勝浦の地磯へ。外房屈指の地磯「黒鼻の磯」の紹介と中型の口太4匹を仕留めた釣行をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・尾崎大祐)
黒鼻の磯・突端へ
釣りを終えて荷物をまとめ、崖を登った所で一休み。同行者とコーヒーブレイク中「ちょっと冒険してみようか」という話になり、荷物を置いて身軽な状態で黒鼻の磯の核心部・突端を目指す事に。更にルートは危険度が増すので、私は背負子を担いで行く勇気はありません。今はありませんが、以前は渡船があった事もうなずけます。
もちろん荷物を担いで行けない事はないのですが、ここに荷物を担いで行く場合は細心の注意と万全の態勢で臨む事をおすすめします。
あの丘の向こうに突端のポイントがあります。
陰になってわかりにくいですが、左側からまわり込むように崖を背にして進んでいきます。
黒鼻の磯突端へ行くための最大の難所は粗末なロープが頼り。足場はつま先がかかる程度。
これが黒鼻の磯突端。
最後のロープ区間。ここは箱根駅伝でいえば5区の「宮ノ下交差点」といった所でしょうか。往路制覇まであと少しの地点です。
細心の注意を払おう
関東周辺の磯は過去に十数か所行ってみたのですが、感想といたしましては勝浦周辺の磯は全体的に入釣難度が高く、中でも黒鼻の磯はピカイチ。ウェーダーを必要とするルートがない点は良いのですが、それ以上に山越えルートが過酷。
しかしながら、そういう過酷なルートさえ踏破してしまえば、当然釣果への期待も高まり、何より素晴らしい景色に出逢えるというメリットもあります。
とはいえ、黒鼻の磯に限らず、地磯での釣りは他の釣りに比べてはるかに危険を伴う釣りになる事も事実。無理をせず、雨上がりはもとより、少しでも危険と判断したらやめる、という選択肢を常に持ちながら慎重な姿勢で臨む事をおすすめします。
釣りをはじめて数時間で写真のようになってしまった事もありました。判断は早めに。
「磯は危険」というネガティブな点を全面に出して書かせていただきましたが、景色が良い磯での釣行はとても気持ちが良く、他の陸っぱり釣行に比べ思いがけない釣果に恵まれる可能性が高い点も事実。
しっかり準備をして、初心者であればベテラン者の手ほどきを受けながら出かけてみてはいかがでしょうか。
<尾崎大祐/TSURINEWS・WEBライター>
黒鼻の磯