年に1回の釣り具大掃除:ハゼ狙いの「ミャク」&「ちょい投げ」釣り

年に1回の釣り具大掃除:ハゼ狙いの「ミャク」&「ちょい投げ」釣り

今年も河川やサーフからの釣りで活躍してくれた、ハゼ釣り用のタックル。今回は年末年始休みを利用したリール&竿のオススメメンテ法を紹介します。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・牧野博)

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牧野博

初めて投げ竿を持ったのはもう50年近く前、関東で就職してからクラブに入会し、投げ釣りの面白さに魅了されました。根掛かりの多い砂地の磯場や河口内でわざわざ引き釣りをするという特異な習性があるほか、秋にはヘラ竿を持って汽水域を徘徊することもあるようです。

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リールの簡単メンテ

20~30年前までのリールは、アングラー自身の手で、ある程度分解清掃やグリスアップが可能であり、事実キャスターでも実施している人は多かった。しかし、現在のリールは、メカが複雑になり部品点数も多いので、分解や清掃はメーカーに依頼する方が無難である。

その反面、最近はウォッシャブル構造の機種も多くなってきているので、日常のメンテナンスは比較的やさしい。その概要は以下の通りである。

注視したいパーツ

ぬるめのお湯を水道の蛇口やシャワーなどでかけながら全体を軽く洗い流す。特に注意したいのはラインローラーの部分やその周囲の部分である。

年に1回の釣り具大掃除:ハゼ狙いの「ミャク」&「ちょい投げ」釣りラインローラー部は入念に洗浄(提供:WEBライター・牧野博)

他にはベールアームや、ハンドルノブなど、汚れやすい部分や塩分が付着しやすい部分はややしっかり洗う。

年に1回の釣り具大掃除:ハゼ狙いの「ミャク」&「ちょい投げ」釣りハンドルノブもしっかりと塩分を落とす(提供:WEBライター・牧野博)

スプールは、道糸を交換しないのであれば、外してぬるま湯に漬け、1時間程度塩抜きをする。その後しっかり拭き取って陰干しする。私はこの時に、スプールに巻かれた道糸の上にティッシュペーパーをあてて輪ゴムで止め、水分を吸収させるようにしている。

全体の拭き取りが終わったあと、ラインローラー、ハンドルノブ、ストッパー、ベールアームなどの摺動部分にリールオイルを差し、作動を確認すると良い。ボディー全体をリールオイルを含ませた布で軽く拭きとるのも有効である。

道糸について

ナイロンの道糸の場合、その素材の特性上、吸水すると強度が低下するので、できれば釣行ごとに新しい道糸を巻きかえた方が良い。PEラインは反復使用可能であるが、やはり釣行を重ねると糸が傷んでくる(例えば細かな毛羽立ちが出るなど)、その場合は新しい糸を巻きかえるのが最善であるが、スプールの巻き糸量が十分ある場合には、力糸と次の一色目(25m)を捨てて、2色目に新しい力糸をつないで使用すると良い。

特に注意したいのは力糸と道糸の結束部分の周辺である。キャスト時に最もストレスのかかる部分であり、使用回数が少なくても傷んでいる場合には、新しい力糸を用意、道糸側の、力糸との接続部分から傷んでいる部分を切って、新しい力糸とつなぎ直すことが必要だ。

PEラインについて

PEラインは超高分子量ポリエチレンの糸を撚り合わせて製造したラインで、直線強力が強く、細いラインが使える上、低伸度で底の状態がリアルに伝わる、遠投時のアタリが明瞭に分かるなど優れた特性でいろいろなジャンルで使用が増えているが、弱点が2つある。

一点目は原料のポリエチレンが熱可塑性樹脂であるので熱に弱いこと。二点目は摩擦に弱いことである。たとえば投げ釣りで何らかの原因でシモリにラインが擦れたとき、そこで高切れすることが多い。

釣り場の状況や釣り方(例えばシモリ周りを集中して攻めるなど)を考え、早めの巻きかえが得策になる場合もあることも付け加えておきたい。

最後にオモリやテンビンなどの小物は、100均ショップなどで売っている小さなビニールパックに入れて収納しておくと、ほこりなどをかぶりにくいのでオススメだ。

年に1回の釣り具大掃除:ハゼ狙いの「ミャク」&「ちょい投げ」釣り小物の収納はビニールパックで(提供:WEBライター・牧野博)

<牧野博/TSURINEWS・WEBライター>