静岡・浜松の芳川へシーズン終盤のナマズを狙ってナイトゲーム釣行。使用したのは100均ショップのタックルたち。果たして釣果はいかに。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・池田光希)
芳川でナマズゲーム
今回出かけたのは静岡県浜松市を流れる芳川という川。筆者が小さな頃から親しんでいる釣り場です。ポイントは橋が近くにあり、街灯が立っていて水面を照らし、光と影の境目がはっきりしている夜釣りの絶好ポイントです。
ナマズは日本の在来種であり、淡水の魚の食物連鎖の頂点に君臨する魚です。可愛い顔をしていますが、雑食の魚で小魚やエビ、カニさらにバッタなどの虫類やネズミ、カエル、トカゲなどの小動物も捕食してしまいます。
そんなナマズですが目がとても悪いため、獲物を襲う時はヒゲをセンサーのようにして水面の波動、音などを頼りにバイトしてきます。そのため、ナマズはよくバイトミスが多いと言われているのです。
ナマズは梅雨時などに産卵を迎えます。冬になれば冬眠するというわけではありませんが、水底にじっと隠れて積極的にエサを追わなくなってしまいます。そのためベストシーズンは産卵のために体力をつける春から梅雨にかけてと、冬を越すためにたくさん栄養を蓄えておく秋口だと言われています。
100均タックルを使用
当日使用したタックルはロッドが100均ショップで1100円で売っていたリール付きの投げ竿です。ルアーはこれも同じ100均ショップで購入したラバージグ7gとクローワームのグリーンカラーです。ラバージグのフックにクローワームをつけて使用しようと思っていました。
しかし、ラバージグのフックを保護するために付けられていたビニールを剥がそうとすると、少しの力を加えただけでポキッとフックが折れてしまい使い物にならなくなってしまいました。そこで、仕方なくワームフックにノーシンカーでクローワームをつけて使用することとしました。
ナマズは本来多くの人がゲームフィッシュとして、釣ってもリリースを前提としていると思います。当然、食べるのがいけないわけではありませんが、リリースするのならナマズへの配慮を忘れずにバーブレスフックにした方がよいでしょう。
明暗の境目を狙う
まずは街灯の光と橋の影の境目にルアーを通していきます。光と影の境目はフィッシュイーターにとっては絶好の捕食ポイントです。ルアーアクションはクローワームを使っているので、なるべくザリガニやエビをイメージしながらボトムについたら跳ねるようなアクションをしていきます。
同じように何回か境目を通していきますが、アタリはありません。続いて橋の下に、ルアーをキャストしていきます。この川は私が、小学生の頃から釣りをしている川なので、水中の様子やストラクチャーがどの辺にあるかなどは全て熟知しております。
ストラクチャー周りを慎重に攻めていきますが、全く反応がありません。気を取り直して場所移動です。
見えナマズ発見
次のポイントは上流から水が流れてきている流れ込みのようなポイントです。ヘッドライトで水面を照らすと、泳いでいるナマズを2匹発見できました。しかもエサを探しているような泳ぎ方です。すぐさまワームを投げると、バフッとバイト音が聞こえます。すぐにアワせるのではなく、少し送ってからフッキング。
ワームで誘う釣りではなく「落ちパク」ならワームは関係なかったな……と思いながら、100均ショップで購入したリールを、キシキシと音を立たせながら巻いていきます。しっかりとランディングしてサイズを測ると60cmジャストのきれいなナマズです。1匹釣れて場が荒れてしまい、寒さもキツくなってきたのでこの日は納竿しました。