アオリイカ狙いのエギングゲーム入門に最適なシーズンでもある「秋」。どうせなら、釣果に繋がるポイントがしっかり押さえられていて、他の釣りへの汎用性もあるロッドが欲しいという人も多いのでは?
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・中西)
秋アオリイカ狙いのエギング
アオリイカはいわゆる年魚で、生まれたその年に死にます。春に親イカによって浅場の藻や障害物に産み付けられた卵から孵り、夏の間は外敵から身を守れる浅場の障害物や漁港内で大きくなります。秋になってある程度の大きさになると港外へ出て活発にエサを追うようになり、冬の訪れとともに水温の安定する沖の深場へ移動します。そして、春に産卵のために浅場の藻場に戻ってくるというのがその一生です。
秋のエギングシーズンは、ちょうどある程度成長して活発にエサを追うようになった個体を狙うもので、まだまだ個体数も多く、釣りやすいのが特徴です。港内でアオリイカの動きを見ながら釣ることもできるので、エギの動き、アオリイカの動きを勉強するうえでも、入門には最適と言えるでしょう。
「20カラマレッティ」が好適
そんな秋の新子エギングにお勧めなのが、オリムピックの「20カラマレッティ」。最適な番手は、ずばり882ML。このロッドは三つのタイプの内一番長く、唯一パワー設定がML、エギサイズも2号に対応しているのが特徴。しなやかなアクションで小型のエギまで自在に操作でき、長いレングスを生かして遠投できる仕上がりとなっています。
ここでは882MLの「高い遠投性能」、「2.5号にベストマッチの操作性」、「軽さ」の観点から、882MLが秋イカにいい理由を説明したいと思います。
1.高い遠投性能
まず挙げられるのが、高い遠投性能です。最近はアングラーの増加に伴い、秋の手前付近は常にハイプレッシャーです。そのため少しでもフレッシュなイカが狙える沖への遠投は、昨今必須条件となっています。また広範囲に散ったイカを寄せるのにも、遠投してキッチリ手前まで引いてこれると効果的で、釣果も上がります。
長いロッドは当然飛ぶ、と思われがちですが、長いがゆえに重いロッドはしっかりと振り切ることができず、結果疲れただけで飛距離は伸びていない…なんてことになってしまいます。そこでこの882MLでは、長いけれど軽くてよく飛ぶ、軽快な振り心地を重要視しています。
16カラマレッティーでもその軽く繊細な操作性は評判でしたが、今回のモデルチェンジではさらに素材やバランス面を追い込み、よりロングレングスでありながら楽に振り切れ、最大限の飛距離を実感できる一本に仕上がっています。
2.小型エギにベストマッチの操作性
ロッドのパワーでシャクる大型のエギ(3.5号~)と異なり、気を付けなければ必要以上に動きすぎてしまうのが2号や2.5号といった小型のエギ。秋の新子サイズは好奇心は旺盛なもののまだ捕食能力が低く、外敵(青物など)も多いので警戒心が強いです。そんなビビりな子イカに対して重要なのが“動きすぎ、動かしすぎを防止する”ための操作性です。特に小型のエギに対応した繊細なロッドアクションが秋のシーズンには効いてきます。
そのため、882MLでは他の2モデルと比較してもかなり柔軟なティップセクションを採用しています。これにより遠投した先でもエギの重さ、存在感をしっかりと感じることができ、8ft後半とは思えない繊細な操作を可能にしています。
3.軽さ
「ここ!」という一級ポイントで粘ることの多い春アオリと比べて、常にイカを探してラン&ガンする秋イカ。一日中様々なシチュエーションで投げ続けるには、軽いロッドが圧倒的に有利です。特にエギングはシャクる釣りであるが故に、手首や肘にかかる負担は相当なもの。軽いタックルで軽快に楽しみたい秋シーズンはこの軽さがアドバンテージとなります。
この軽さを裏付けるのが、低レジンカーボンプリプレグを多層プライする製法。とても軽量かつ高感度なのが特徴です。この製法、簡単に解説するとロッドにとって贅肉であるレジンの少なく、なおかつ薄い材料を多く巻くことで、より軽量化、高強度、高感度を実現するというもの。通常軽い=弱いと思われがちですが、素材と製法にこだわるとその相対する2つの要素を一本のロッドに組み込むことができてしまうのです。