秋めいてきた9月18日、大分県何部の深島へグレを狙って釣行。朝イチは大型青物の襲来でどうにもならなかったが、潮がかわって良型グレが乱舞した釣行だった。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・誠太郎)
主役がグレに交代
40分ほど、仕掛けを入れず海を観察していると、潮の流れがかわり、目の前に潮目ができた。まだ青物はまきエサに寄ってはくるが、数が極端に減った。すると、グレの活性が一気に上がり、青物に遠慮なく浮き上がってまきエサを拾うようになった。
ようやく主役が青物からグレにかわり、完全に目視できるくらいまで浮き上がり、まきエサに群がる。中には50cmオーバーの姿も…。グレはしっかり口を使い、さしエサを捕食しているが、私のウキごと沈ませた仕掛けはグレの横動きの動作をとらえることができない。
仕掛け変更で本命
仕掛けを一新して、0号のウキを使い、ハリスはノーガン(オモリなし)で挑む。潮受けが1mmでも動こうものなら、間髪入れずにアワせる。そして、何とか貴重な最初の1尾を確保。サイズは40cmくらいであった。
同行者の固定仕掛けには、ビュンビュンとアタリが出るのだが、グレの食いが浅いのか、アワセのタイミングが悪いのか、なかなかハリ掛かりしない。そこで、ハリスにウキを付けて、タナ1mの仕掛けに変更すると、一発でグレがハリ掛かり。しかし、グレを掛けることはできるのだが、取り込むことがとができない。どうしてもレバーに頼ってしまい、グレの二の太刀をかわせない。
「レバーを使うな」、「自分の竿を信じて、折れてもいいから竿を立てて辛抱しろ」と、口で言うのは簡単だが、いざ実戦になると、どうしても彼らはレバーに頼ってしまう。今まで波止場のグレと戦ってきた彼らだが、現在の対戦相手は大分県最強のグレである。対戦相手の格が違い過ぎる。どうしてもグレを釣り上げることができない。
巨大イスズミの洗礼
私が良型グレを8尾釣った時点で、「こんな超がつくA級瀬は、滅多に上がることができない。別の瀬に上がった組と交代してあげよう」と思い、昼過ぎに瀬がわり。1人はツバクロでバラしてばかりでまだ釣果にありついてないので残留。もう1人は「せっかくだから他のA級瀬も見てみたい」というので、私と一緒に瀬がわり。
しかし、別の瀬で釣っていた他の組は、すでに別のA級瀬・ウスバエに瀬がわりして上礁終了していた。したがって我々はこれもまた 釣り人がいなくなったA級瀬であるソーンハエに上礁。ここは青物がいないかわりに巨大イスズミが多く、同行者はいきなり巨大イスズミを釣ってノックアウト。
微細な変化でアワせる
しかし、このイスズミとのやり取りで、ようやく大型魚との駆け引きを体得し、その後、数尾だが本命グレの釣果にありつくことができた。ここソーノハエでもまきエサが効いてくると、釣り方は最初に上礁したツバクロと釣り方は同じで、2ヒロ以内のタナまでグレが浮いてきて捕食するようになる。
しかし、さしエサを口にするとすぐ吐き出すので、潮受けに微細な変化があれば、瞬時に手首のスナップで軽く返すようにアワせ、魚を掛けるような釣り方が釣果に繋がった。