8月上旬、良型キスが釣れることで有名な、福岡県行橋市「沓尾(くつお)海岸」にて、ボートキス釣りへ。23cmも飛び出し、58尾の大漁となった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース APC・浦野泰弘)
沓尾海岸でボートキス釣り
8月上旬、福岡県行橋市の沓尾海岸でボートキス釣り。当日は中潮、干潮午前5時39分、満潮11時27分。
釣り場の特徴は、祓川の河口に位置するため、魚種が豊富でキスの他にハゼ、セイゴ、チヌ、ウナギ、マゴチ、キスと何でも釣れる。特にキスの魚影が濃く、7~9月にかけては、20~22cmの良型のキスばかりが入れ食いすることもある。
当日のキス仕掛け
キスの仕掛けだが、私オリジナルの作品で、通称「キスまっしぐら」と呼んでいる。キス釣りには欠かせない仕掛けなのだ。エサは赤虫で、苅田町の白石の浜へ行けば獲れる。
ハリは軸の長い物で、フグなどが釣れた時にハリスを切られないようにするためだ。エサはもちろん赤虫で、ハリに刺す時はエサがまっすぐになるように刺し、ハリ先から1cmほどエサが出るようにする。キスの食い気を誘うためだ。エサが曲がっていると、キスの食い込みが悪くなる。
ボートキスの釣り方
ボートでのキスの釣り方だが、私は仕掛けを軽く遠投して、オモリが着底したらイトフケを取り、少しずつ手前に仕掛けを動かしながらキスのアタリを待つ釣り方だ。
ツーン、ツーンとキス特有の力強いアタリがあれば、アワせることなくミチイトを少し送り込んでやり、極力、抵抗を少なくし、キスがエサを吸い込みやすくしてやることだ。その場で少し待って、次に軽くサオ先を動かしてやった時に、再びツーンツーンとアタリがあれば、キスはもう食い込んでいるので、軽くアワセを入れてやればいいのだ。
入れ食いポイントで開始
釣行当日は、自宅を午前6時出発。釣り場には7時ごろ到着。まだ潮が満ちていないので、忘れ物をしないように早めに出港の準備だけして、海岸で待つ。8時ごろになると、潮位も上がってきたので出港する。風も波も全くないため、いつものキス入れ食いポイントへ急ぐ。ポイントの山立ては、祓川の河口から竹の柱を3本通過した場所だ。
まずアンカーを入れず、釣ってみることだ。アタリがあればすぐにアンカーを入れ、ポイントから外れるのを防ぐようにする。
ダブルなどキス入れ食い
沖向きに投げた仕掛けに、キスのアタリあり。ツーンツーンと力強いアタリがサオ全体に伝わってきた。仕掛けを動かすのを止めて、イトを張らず、少しイトを送り込んで様子をみる。
しばらく待って、サオを少し動かそうとした。その時、サオ全体にツーンツーンと海面に引き込まれそうなぐらいの強いアタリあり。久しぶりの良型キスの引きだ。アワセを入れると乗った。途中でバラさないように慎重にリールを巻き、一気にボートの中にキスを取り込んだ。20cmと18cmのキスがダブルで釣れた。
その後、キスの入れ食いが続いた。20尾前後釣った9時ごろ、西の方から雨が降ってくるのが見えたため、ひとまず港に帰り、雨をしのぐ。港が近いと緊急時、このようにすぐに港に帰れるため、近場の釣りは安心だ。