手軽に楽しめて、釣りのターゲットとして非常に身近な存在のハゼ。今回の記事ではそんなハゼの生態をヒントに時期・時間・場所など、どんな条件が釣れやすいのかをまとめました。また、仕掛けごとの釣り方や釣果アップのコツまで、初心者から上級者まで役に立つハゼ釣りの総合的な情報記事となっています。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
ハゼ釣りの釣り場
ハゼは海にも生息していますが、淡水も交じる汽水域を好む傾向があり、河口や河口付近の港、運河などが好スポットになります。基本の条件としては底質が泥や砂で、流れがあまり速くない場所を選びましょう。
浅場にいる時期の狙う場所
釣り場の中で狙う場所は、浅場にいる時期であれば、隠れ場所になり甲殻類の幼生といったエサが豊富な、捨て石などの障害物がある場所が狙い目です。また、潮の満ち引きによっても着き場が変わり、潮が引いて手前が極端に浅くなるような釣り場だと、シーズン初期でも沖の深みに集まるような場合もあります。
深場にいる時期の狙う場所
10cm以上になって浅場から離れはじめると、ゴカイ類が主食になってきます。起伏がある場所などエサの溜まりそうな変化のある場所を狙うといいでしょう。
また、冬場になってさらに深場に落ちたハゼは産卵のため巣穴を作ります。巣穴を守るため広範囲には動かなくなり、待ち伏せして小魚などを捕食するようになると考えられるため、潮通しのいいある程度流れのある深場が好ポイントになってきます。
ハゼ釣りのエサ
ハゼは貪欲でタンパク質のエサには広く反応します。釣りに使われるエサも定番の虫エサからコンビニでも買える変わり種まで色々ありますが、エサを選ぶときは反応の良さだけでなく、食い込みの良さも意識しましょう。
ハゼは吸い込むようにエサを捕食するので、ハゼのサイズが小さい場合や、活性の低いときに太いエサや硬いエサを使うと、針掛かりが悪くなることも多いためです。それも踏まえておすすめのエサを紹介していきます。
ジャリメ(イシゴカイ)
細身のためハゼが食べやすく、よく動くのでハゼの興味も引きやすいエサです。ニオイでのアピール力もあり、動かなくなった短いエサでも魚が反応しやすいのも特長。入手もしやすくハゼ釣りではおすすめのエサとなります。
アオイソメ
多くの釣りで使われるポピュラーな虫エサのアオイソメもハゼのエサとして使用されます。ただ、ジャリメよりも硬さがあり、太いものが多いので、遠投が必要な釣り場での落ちハゼ釣りなどには向いていますが、シーズン初期の小型のハゼにはあまり向かないエサです。購入する際には大や中サイズではなく小(細)サイズのものを選ぶようにしましょう。
ゴカイ
地域によってはミズゴカイなどとも呼ばれる虫エサで、非常に柔らかいエサのため吸い込みがよく、ハゼの特エサとして知られているのがゴカイです。入手しにくいのが難点ですが釣具屋で売られているのを見たら買ってみるといいでしょう。
ホタテ
ボイルホタテもハゼ釣りでよく使われるエサです。、虫エサに苦手意識がある人にもおすすめなほか、小さく付けられるので食い込みもよく、シーズン初期などは虫エサよりも好反応な場合もあります。付け方は縦に裂いてチョン掛けにするか、縫い刺しにして使用しましょう。ただ、エサ持ちは良くないので投げる釣りにはあまり向いていません。
その他のエサ
淡水域に近い中流域の釣り場であればミミズが有効な場面もあります。またエビのむき身なども有効です。それ以外のエサについても、ハゼは動物性タンパク質のエサであれば貪欲に反応する魚のため、コンビニで手に入るようなイカの塩辛や魚肉ソーセージといったエサなども使えます。