8月4日、2日間雨が降らなかったため、前日は早く就寝し、出勤前の数時間、集中力を高めて愛知県の筏川に釣行した。50cm級ウナギとゲストにナマズも顔を出した釣行をレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・永井博文)
筏川で天然ウナギ釣り
8月4日、愛知県の筏川に天然ウナギを釣りに行くことに。
8月に入り、友人から「1カ月以上記事を見かけないけどコロナウイルスに感染したの?」というメールが何件か。
でもうれしいことに最後には「君は卵を持った魚のメスには目がないが、昔から女遊びや夜遊びはしないのでコロナは関係ない。魚の群がっている場所(魚たちの繁華街)には行くけど。どこか体でも悪いの?」と。気を使ってくれる友人はお金で買えない宝物だ。おかげさまで7月の終わりには114回目の献血を済ませ、あとは天侯次第だった。
梅雨が明け、海でエサを垂らせばセイゴやクロダイが遊んでくれるが、人の多い堤防の釣りは心配なので、地元の天然ウナギ狙いが今は性に合っているようだ。家族に心配をかけない、これが大人の責任だ。
ちなみに、今年は雨が多かったため釣行する日が限られ、ウナギの釣果はリリースサイズも合めて60匹ほど。前年の同時期に比べると20匹ほど少ない。
外道ブルーギルの洗礼
朝6時前が大潮の満潮なので、朝日が昇る時間をピークに狙った。
1投目から5分もしないうちにサオ先がムズムズ。イトを手繰り寄せると、早速アカミミガメの洗礼を受け、お先真っ暗。大きめのエビを尾掛けにしていたので、次は10号のセイゴバリに合う小型のエビを付けてドボン。2匹目はハリを丸のみするブルーギル君だった。
川は広いので他の場所を狙ったらと言われそうだが、やはりいつものクイの横ヘドボン。早めにサオ先が揺れ「イトを巻き上げろ~」とサインが出る。貧乏暇なし。イトを手繰り寄せると、またもや外道の王様ブルーギル君だった。長い梅雨のせいで、私が信じているウナギ道が移動してしまったのか。
50cm級ウナギ手中
辺りが明るくなると、ガードレールに立て掛けてあるサオがカタカタと鳴った。近所迷惑なので、サオを手に取って聞いてみると、間違いなく獲物がハリに乗っている。少しずつ手繰り寄せてタモで確実にゲット。おなかがきれいな真っ黄色のニョロニョロ君、50cmはあるお持ち帰りサイズだ。これでボウズは逃れた。
ハリとハリスを交換し、ウナギ道は変わっていないと自分を信じて同じクイの横へ仕掛けをドボン。うれしいことに5分もしないうちにイトがたるみ、やがて一気に引っ張られた。さらに川の中に引っ張ろうとするため、慎重に仕掛けを手繰り寄せる。独特の重さは姿が見えなくてもクネクネした泳ぎだ。
タモに無事入ってくれたのはニョロニョロ君。2匹目もお持ち帰りサイズだったが、けがをしているのでお帰りいただいた。
40cm級ナマズが快引
午前5時すぎ、ジョギングを楽しまれていた男性に「何が釣れるの?」と声をかけられた。「天然ウナギの釣果がありましたよ」と答えてウナギを見せたところ、「うまそうだなぁ」とヨイショしてくれた。
結局、午前6時前にパラパラと雨が降り始めて納竿となったが、この日最後の釣果はそのちょっと前。一気にサオが川の中へ引っ張られ、イトも走り放題だった。アカミミガメと同じ重さだが、動くので魚だ。けれど水中の動きはニョロニョロ君ともブルーギル君とも違う。タモに入ったのは40cmほどのナマズ君だった(もちろんリリース)。
天然ウナギの食味を堪能
3時間の集中ゲームだったが、満足のいく釣行となった。帰宅後、シャワーを済ませ、さっぱりして出勤準備。
家内に泥抜きが完了しているニョロニョロ君で夕飯は冷酒を楽しみたいとリクエストして、「行ってきます~」と家を出た。
<週刊つりニュース中部版 APC・永井博文/TSURINEWS編>
筏川