筆者のメインフィールドである大阪南港でのライトゲームの釣果が思わしくない。そこで、ライトロックフィッシュターゲットには欠かない、兵庫県の垂水漁港を久々に訪れた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
垂水漁港でライトロックゲーム
中潮である8月3日に垂水漁港にライトロックゲームに出かけた。
当日の天候は快晴だったが、夜中に通り雨があり、風はやや西向きであった。梅雨明けのさっぱりとした風が心地いい。少し陽が翳ってきた18時ごろにスタートした。駐車場に車を停めて港に下りると、潮の匂いが気持ちいい。
実はこのあたり出身の筆者にとって、須磨以西の海はいつも特別だ。ただ海辺に立つだけで元気になる。
当日の戦略
戦略としては、足元の狙い打ち。まだ明るいうちは、ジグヘッド2g程度で確実にボトムを取って、ピョンピョンとリグを跳ねさせてリアクションバイトを誘う。この釣り方をするときには、ジグヘッドの形も、一般的なラウンドタイプよりも、矢じり型に尖ったダートタイプのものが使いやすい。水中できれいに跳ねてくれる。
暗くなってからは、同じ足元で、やはり同様にしっかりとボトムを取って、リトリーブの釣りで誘う。その日にもよるが、基本的にリトリーブの釣りには、ワームのテールがくるくると回ってくれる、シャッドタイプが使いやすい。ただ巻きで十分に魚にアピールしてくれる。
カサゴが連発
釣れてくる魚は、昼夜問わず、カサゴがとにかく多かった。漁港の岸壁の下は、ほとんどカサゴの巣になっているようなイメージだ。この日釣ったもっとも大きな魚は、タケノコメバルの26cm。夏の数釣りの時期に25cmアップが釣れれば、かなり上出来だ。
ボトムは確実に取ろう
ロックフィッシュの基本は、確実にボトムを取ることだ。この時期主流となるアジングの派生の意識でライトロックをやると、つい、ボトムをふわふわと漂わせてしまうような釣り方をしてしまうが、ちゃんとジグヘッドを重くしないと魚の目の前にリグを通すことができない。
堤防の継ぎ目が狙い目
久々に訪れた垂水漁港は、堤防のどこを釣っても好反応。しかしあえて言うならば、やはり根魚は「堤防の継ぎ目」がホットだ。デイもナイトも、継ぎ目に魚がついている。目で見ることはできないが、おそらく堤防の継ぎ目には水中でエグレができていたり、藻でも生えていて、魚が身を隠せる格好の場所となっているのだろう。そこにさりげなくワームを通してやれば、反応しないわけがない。
しかし、キワをメインにやるときはいつもそうだが、特に継ぎ目で釣るときには、魚を掛けた瞬間にストラクチャーに潜られる可能性があるので、ドラグは強めに設定する。一気に巻き上げてしまわないと、最悪の場合、リグが回収できずそのままロストしてしまう。
ワームは小さくしすぎない
筆者の個人的な所感だが、波止でライトロックをやっている釣り人を見ていると、誰もがあまりにワームを小さくしすぎている印象がある。私自身もアジングワームをそのまま流用しているので、そんなことは言えた立場ではないのかもしれないが、実はカサゴをはじめとするライトロックターゲットは、シルエットがあまりに小さいとワームを無視する傾向にある。2inch前後のワームを合わせて、ジグヘッドもややロングシャンクのものを使えば、突然反応がかわることがある。
釣っていて「スレたな」と思ったら、試しにワームを大きくしてみてはいかがだろうか?少しの戦略変更で同じ魚を二重、三重に釣ることができる。