「簡単に釣れて、簡単にさばけて、おいしいターゲット」であるヒイカだが、今年もちらほら釣果情報を聞くようになった。今回はヒイカの釣り方とさばき方を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・池下洋平)
四国エリアのヒイカエギング
四国エリアで「ヒイカ」、「ベイカ」などと呼ばれているのが、正式名称「ジンドウイカ」という小型のツツイカ。全国的に広く分布しているイカである。小型とはいえイカなので獰猛なフィッシュイーター、エギにも積極的にアタックしてくる。
基本的には光に集まる習性を活かして夜に常夜灯周りで釣りを行う。条件のいい時は2時間程度の釣行で30杯ほど釣れることも。手軽に狙えるターゲットだ。
四国エリアのヒイカシーズン
筆者の住む四国では、夏と冬の2回釣りシーズンを迎える。どちらかと言えば晩秋~冬がメインだ。
ヒイカエギングのタックル
1.5号程度の小さなエギを用いたエギングで、小さなターゲットを狙う。タックルはメバリングタックルをそのまま流用している。ライトゲーム用のロッドに、リールは1000~2000番、ラインはPE0.4号でリーダーは1号のフロロカーボンラインを使用。ライトゲームをしている方なら新たにタックルを購入する必要はない。
ヒイカエギングの釣り方
常夜灯周りの釣り場に着いたら、まずはエギを投げてみる。着底したらちょんちょんと軽くシャクってカーブフォールを繰り返す。基本的には普通のエギングと同じ要領だ。
エギを回収する前にそっと水面を見てみよう。常夜灯周りなので戻ってくるエギが見える。エギが見えるか見えないかくらいのところで目を凝らして見ていると、後ろからイカが追ってきていることが結構ある。活性の高い時はひとつのエギに5杯ほどのヒイカが追ってくることもある。エギを追うイカが見えている場合はサイトフィッシングが可能だ。
遠投せずに近場に投げて、少し沈めてアクションをつけながらエギを手前に引いてくる。エギをしっかりと見ていると、突然エギが反対側に引っ張られたり、不自然な動きをしたりする。この瞬間にアワせることでヒイカが掛かることが多い。追ってくるけどなかなか抱かない時はフォール、ステイ、シェイキングなどのアクションを交えて攻略しよう!
キッチンバサミを使った簡単なさばき方
釣れたヒイカはジップロックなどに入れてからクーラーボックスへ入れて持ち帰るといい。イカなのでクーラーボックスが真っ黒になることがある。ちなみにジップロックにめんつゆを入れておき、沖漬けを作る方法もある。
釣れたヒイカはキッチンバサミだけで簡単にさばくことができる。
1.ヒイカの裏面の中心を開く
2.胴の付け根を押さえながらゲソを上側にゆっくり引っ張ると内臓が外れる
3.墨袋を切らないように、墨袋の下を切ってゆき、墨袋と内臓をゲソから切り離す
4.目の間をゲソ側にぐっと押して口(トンビ)を搾り出す
5.ゲソ側に残る軟骨を切り離す
6.キモをしごきとる
7.目の上部に切り込みを入れて目を取り出す
8.胴についたワタなどを取り除いて完成!
食べ方にもよるが、胴とゲソに分けても問題無い場合には上記の方法をオススメする。