春はエビまき!その昔、大阪北港の大関門では仕事前にシラサエビのエビまき釣りでハネ(スズキ)を釣る「朝バネ」釣りが大流行した。
釣り場とタックル
生きたシラサエビをまいて、ハネを寄せてウキ釣りで釣る。
コツンとした前アタリの後、スーッとウキが入ってアワせると、そこからは強烈な引きと渡り合う。
そんな魅力たっぷりのエビまき釣りが兵庫県西宮ケーソンで絶好調と聞いて、4月19日の早朝5時ごろに現地へ。
平日の早朝だが、釣り人は後から後からやってくる。
現在よく釣れているポイントは、ケーソンの最初のカーブと2つめのカーブの間と、カーブを過ぎた辺り。
足元近くにはテトラが入っている場所もあるので、事前に近くの釣具店などで確認のこと。
さて、事前情報ではこのところタナが浅くなっており、2.5~3ヒロで釣れることが多くなってきたとのこと。
マルシン漁具の電気ウキ『EL睡蓮/マルシン漁具』0.8号でスタートしたが、周りはかなり遠投している。
そして、サオが曲がり始め時合いに突入。
そこで、ウキを自重があって遠投の効く『EFチヌ/マルシン漁具』に変更した。
20mも投げると、さすがの追い風でも、シラサエビのまきエサがぎりぎり届くかどうか……。
できるだけまきエサを遠投して、仕掛けがなじんだら、誘いを掛けつつ、手前へ寄せてきてまきエサのタナと合う場所を探す。
まきエサは最初に多めにまいてポイントを作れば、その後は一定のペースで5、6匹ずつをまき続ける。
まき過ぎてもエサを食わなくなるし、まかなければハネが散ってしまう。
まきエサのペースは重要な要素だ。
時合いに突入
ウキ下3ヒロで誘いつつ流していると、ウキがゴツゴツッと変な動きをしたかと思うと、そのままスーッと消えた。
そこで、大きくアワせるとドン!という重量感とともに頭を振るハネ独特の引き。
いきなり浮いてきて、そのまま水面を割って飛び出したのは40cm強のハネ。
タモですくって一丁上がり!前アタリからの一連の流れを久しぶりに味わった。
楽しい~!
次投では、ウキに少しの変化でエサを取られたので、ウキ下を2.5ヒロに浅くすると、再びウキが心地よく消えた。
これは35cmほどのセイゴだったが、このころには周りもあちこちでサオが曲がり、水面から飛び出してエラ洗いをするハネの姿が見られた。
平均サイズは40~50cmといったところか。
そんな状況も日が高くなると、徐々にアタリが減ってきて、午前10時を回ると静かな春の波止に。
このころには帰路に就く人も多く、いわゆる「朝バネ」らしいなあ……と実感して、私も納竿とした。
早朝の一時、都市近郊の近場で強烈な引きを楽しめるエビまきのハネ釣りが、大阪湾岸の各波止で本格化してきている。
<大阪市・松村計吾/TSURINEWS編>
国道42号の西宮本町信号を南へ。人工島に入り突き当たりを右折して、有料駐車場へ。釣り場は駐車場のすぐ東側。