一部河川を除き、ほとんどの河川でアユ釣りが解禁。今回は、トモ釣り最盛期となる、7~8月の攻略法と上達するためのコツを解説しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)
上達のヒント
次に上達するためのヒントを解説。
掛けバリをチェック
掛けバリはこまめにチェック。オトリ交換の際や移動のときは必ず指でハリ先チェック。少しでも刺さりが悪ければ必ず新品に替える。面倒くさいは絶対ダメ!
課題を設ける
オトリを触るときは、川の水に手を浸けて冷やしてから触る。毎回課題を1つ設けて釣行すると上達する。例えば「今日は引き抜きの練習」とか、「今日は徹底的に泳がせ釣り」とか、仕掛けも水中イトや掛けバリを課題にして試すとレベルアップのきっかけになる。1回でいくつも課題を設けるとごちゃごちゃになるので、1つ1つクリアしていこう。
場所を毎回変える
場所がマンネリ化しないように毎回場所を変える。場所を変えることでマイポイントが増えたり、攻略のバリエーションが増える。2時間反応なければ、思いきって車移動する。例えば本流がダメでも支流で入れ掛かりってことも。下流域がダメでも上流域が良いときも。
パターンをつかめ
アユ釣りだけではないが、ルアー釣りをやっている人はよくパターンにはめるとか言う。アユ釣りでもパターンを考えながら釣りをすると釣果に直結する。「パターンとはなんぞや!」とよく質問される。私的な考えだが、そのときのアユの状況が手に取るように分かることだ。
釣れたアユの色は黄色?白?追って釣れたのか、群れアユなのか。密集した群れか、離れて群れているか。瀬で釣れた場合は瀬の中でも石裏か、石頭か。流れの巻いている所か流れの筋か。浅い所か深い所か。石の色やコケの色は茶?黒?石の大きさや形、岩盤か玉石か。釣れた時間帯は朝か昼か夕方か。
細かいことを言ったらキリがないが、だいたいこんなことを考えながら釣りをする。1匹1匹釣れたアユを見て、「今日はどんな感じかな」と考えながら釣り、徐々にパターンに近づいていく。何年も釣りをしていると、同じような状況があったときにすぐにパターンに気づくことがある。
また川に入る前にパターンが見えるときもある。朝からパターンが見えれば鬼に金棒で爆釣する。今年の盛期のアユはぜひとも引き釣り(瀬釣り)をマスターして、アユの引きの強さ、だいご味を味わってほしい。
<週刊つりニュース中部版 渡邉敦/TSURINEWS編>