手軽で簡単な『チョイ投げ』釣りを始めよう 流用できるロッド6選を紹介

手軽で簡単な『チョイ投げ』釣りを始めよう 流用できるロッド6選を紹介

チョイ投げ釣りは手軽にできることで人気が高い釣りだが、実はチョイ投げ専用のロッドはあまり多くない。そこで今回は、他の釣りからの流用しやすいタイプを6種類挙げてみた。

(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)

アバター画像 TSURINEWS編集部

堤防釣り 海釣り

チョイ投げ釣りの特徴

本格的な投げ釣りといえば重いオモリを100m以上もぶん投げて釣るイメージが強い。投げ釣りで狙う代表的なターゲットは夏場のシロギスやマダイ、クロダイ、冬場にはカレイやアブラメなど四季を通して多彩だ。対して、投げ釣りをライトにして手軽にした釣りがいわゆるチョイ投げ釣りといえる。

投げ釣りと同様のターゲットが狙えるが、ライトなタックルを使うだけに、手持ちでどんどん近場を探っていくスタイルで狙う魚がメインとなる。特に人気なのが夏場のシロギス釣りだろう。

手軽で簡単な『チョイ投げ』釣りを始めよう 流用できるロッド6選を紹介港内で静かに釣るのも楽しい(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

ただ、チョイ投げ釣りの明確な定義はなく、本格的な投げ釣りよりも軽いタックル、仕掛けで手軽に投げて狙うという曖昧な物である。そのためか、元々は専用の竿などはほとんどなかった。最近の人気上昇により数社からライトな投げ釣り用として竿も発売され始めているがまだまだ数は少ない。

道具は流用でOK

専用竿がまったくなかった頃からチョイ投げ釣りにハマった筆者は、とにかくライトなゲームロッドをメインにいろいろと他の釣り用ロッドを転用して使っていて、今もほとんどが流用ロッドだ。

手軽で人気のチョイ投げなのにこれだけ多くの流用ロッドを用意しているのには理由がある。それはそれぞれ竿の調子や長さ、硬さなどが違うため、細かくいえばその時々の状況にピッタリ合った竿で快適に釣りをしたいからだ。

手軽で簡単な『チョイ投げ』釣りを始めよう 流用できるロッド6選を紹介リールシートの位置も大きく違う(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

たとえばオモリ3号を使用して10mほどの距離を投げる時と、10号オモリを使って60~70m投げたい時など、仕掛けの重さや投げたい距離などで最適な調子のサオを選ぶことで非常に釣りがしやすくなる。

具体的に使用している竿は軽量なタイプからアジング用、ロックフィッシュ用、ティップラン用、エギング用、磯竿、シーバスロッドである。案外、自宅に眠っているロッドで手軽にチョイ投げを始めることができるかも。

磯竿

案外、多用しているのが安価な磯竿だ。磯竿といっても5mもあるようなタイプではなく、筆者が使っているのは3号で2.7mのタイプ。チョイ投げ用としては少し長めだが、かなり胴調子で軟らかいので竿の反発力で投げやすい。2.7mなら軽量なので片手でも十分仕掛けを投げることができる。

手軽で簡単な『チョイ投げ』釣りを始めよう 流用できるロッド6選を紹介小継ぎタイプの磯竿(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

シロギスが引いた時に、竿先が軟らかく入り込むのでヒットさせさすいのも特徴だ。また、基本的に小継ぎタイプの振り出し竿なので、仕舞い寸法が短く、振り出しなので移動時にもコンパクトにたためるのが重宝している点だ。

手軽で簡単な『チョイ投げ』釣りを始めよう 流用できるロッド6選を紹介3号2.7mが扱いやすい(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

エギングロッド

陸っぱりのエギングに使用するロッドで、長さは7.7ftと8.2ftの2種類を使用するが、多用するのは扱いやすく振り抜きやすい7.7ftタイプだ。かなり穂先まで硬いタイプで仕掛け投入時の操作が非常にやりやすい。

手軽で簡単な『チョイ投げ』釣りを始めよう 流用できるロッド6選を紹介7.7ftのエギングロッド(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

食いが渋い時は、エサを食い逃げされることもあるが、食い気のある時には竿の硬さで勝手にフッキングが決まるくらい快適に釣りができる。なによりも、硬さ、強度がある割りには軽量なのが特徴だ。

手軽で簡単な『チョイ投げ』釣りを始めよう 流用できるロッド6選を紹介硬めだが高活性時に役立つ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

ティップランロッド

実は陸っぱりからだけでなく、ボートからのシロギス釣りにも愛用しているのがティップラン用ロッドである。長さは7.8ftで、現在使っているのは穂先がチューブラータイプ。ソリッドに比べてオモリを引きずった時に、穂先が入り込みすぎないのが多用する理由だ。

手軽で簡単な『チョイ投げ』釣りを始めよう 流用できるロッド6選を紹介ティップランロッドも扱いやすい(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

3kgクラスのアオリイカとのやり取りも十分にこなしているロッドなので、ゲストにクロダイやスズキが掛かっても、その胴の軟らかさと柔軟性で細仕掛けでも取り込むことができている。

手軽で簡単な『チョイ投げ』釣りを始めよう 流用できるロッド6選を紹介7.8ftタイプが最適(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

ジャンル的に「投げる」という動作はあまり考慮されていないロッドだとは思うが、胴調子で竿の反発力もあり、オモリ5号で50m以上は投げることができる。

ロックフィッシュ用ロッド

古くからメバリングなどで愛用していたロックフィッシュ用のロッドも軽量で感度がよく扱いやすい。特に軽いオモリを使用する時には重宝する。現在使用しているのはソリッド穂先タイプで、かなり柔軟な穂先なので食い込みが良い。

手軽で簡単な『チョイ投げ』釣りを始めよう 流用できるロッド6選を紹介ロックフィッシュ用ロッド(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

後述するアジングロッドと並んで極めて軽量なロッドのため、疲れ知らずで、小型の魚を相手にする時にはそれなりに引きも楽しめる。ただし、無理をすると折れてしまうおそれがあるので、パワー勝負には向かない。

手軽で簡単な『チョイ投げ』釣りを始めよう 流用できるロッド6選を紹介こちらは7.3ftタイプ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

アジングロッド

チョイ投げで使用しているロッドの中では、もっとも軽量で感度重視のタイプだ。軽量化と感度重視のためカーボンソリッド穂先タイプでかなり短い1.78mのタイプを使用している。ジグヘッドでも攻められるくらいの距離で、オモリも1号以下を用いてとにかく繊細な釣りをする際に使用するが、強度的には劣るので出番は多くない。

手軽で簡単な『チョイ投げ』釣りを始めよう 流用できるロッド6選を紹介軽量で繊細なアジングロッド(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

ただし、アジングロッドにもいろいろな種類があり、フロートリグ用など始めから重めの仕掛けを使用することを前提としたタイプは強度もあるので、使える範囲は広いだろう。

手軽で簡単な『チョイ投げ』釣りを始めよう 流用できるロッド6選を紹介グリップも感度重視(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

シーバスロッド

チョイ投げ用として使っているロッドの中ではもっとも強度があるのがシーバスロッドだ。元々、大型魚であるシーバス(スズキ)を狙うためのロッドであることを考えると納得できる。

手軽で簡単な『チョイ投げ』釣りを始めよう 流用できるロッド6選を紹介もっとも太いのがシーバスロッド(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

シーバスロッドも長さは多彩だが、現在使用しているのは8.6ftタイプ。他の転用ロッドと完全に区別するために少し硬めのMLアクションとしている。このロッドならオモリ10号で60m以上の遠投が可能だが、その分重たいので投げる時も両手で投げることになる。

また、穂先までけっこう硬いので、超近投での釣りの場合、シロギスのアタリがあっても弾かれて掛からない場合もある。どちらかといえば、明確に遠くへ投げたい時のみに使用する。

手軽で簡単な『チョイ投げ』釣りを始めよう 流用できるロッド6選を紹介8.6ftでMLタイプを使用(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

以上、筆者がチョイ投げ用に多用している転用ロッドを紹介してきたが、気を付けているのはあまり使い勝手が重ならないロッド選択。その釣り場や体力に合わせてロッドを選ぶことで疲れることもなく楽しいチョイ投げライフを送ることができるハズだ。

<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>