梅雨本番。うっとうしい雨の日も多いが、実はメバル釣りが楽しい時期なのだ。魅力は良型が揃うこと。梅雨メバルを「エビ撒き」釣りで狙うためのキホンを解説してみたい。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)
エビ撒きの釣り方
釣り場に着いて、釣り座を決めたらまずはまきエサをまく。最初にポイントを作りたいので、底まき器を使っても良いし、上まきでも良いので、やや多めにまいておくこと。最初のまきエサによるポイント作りは非常に重要なのでぜひタックルをセットする前に行っておきたい。
仕掛けをセットしたら、タナを確認する。タナの設定方法は、日中なら捨て石などの障害物の底より少し上、夜はさらに浮いていることもあるので、釣り始めてからタナを調整していくと良い。
エビはホホ掛け
エビをハリに刺して投入だ。ハリへの刺し方はホホ掛けがオススメ。これはエビの頭部の殻の部分だけにハリを薄く刺すことでエビを長生きさせ、比較的自由に泳ぎ回ることができる。深く刺してしまうとすぐに弱ってしまうので注意が必要だ。
仕掛けを投入したら、潮があまり流れていなければウキの周りへ、潮が流れている時はウキよりも潮上へまきエサを投入する。この時は1投ごとにエビを5、6匹ずつまく。釣り始めてからはあまり一気にまかずに一定のペースで少量ずつをまき続けること。
アタリとアワセ方
メバルのアタリは最初にチョンと突いたような前アタリの後、スーッとゆっくりウキが水中へ消えていくような場合が多い。ただし、早アワセは禁物。ウキが完全に沈んでも、ひと呼吸待ってからアワせるか、沈んで水面下でジッとしているウキがさらに沈み込んだくらいでアワせる。
アタリがあって掛からず素バリを引いても、ハリ掛かりしなければ次投で再びアタリが再現することも多々あるので、ミスをしてもチャンスは続くハズ。
ウキ下の調整方法
ウキ下調整はメバル釣りでは非常に重要なファクターだ。日中の場合は、捨て石底よりも少し上を釣るが、釣っている最中に、ガシラなど底ベタで釣れる魚が釣れればタナが深すぎる証拠だ。少し上げてみよう。
そこからアタリがなければ徐々にタナを浅くしながら探る。アタらなければ再び深くするなど、メバルがエサを食べている層を探すイメージだ。釣れ出すとけっこう同じタナでどんどん釣れる。
5つのポイントおさらい
波止のメバルをエビ撒き釣りで狙う場合のポイントは5つ。
1.釣り場はメバルが潜む障害物のあるエリア
2.感度の良い棒ウキを使用
3.まきエサのエビは最初に多く、釣っている最中は少量を一定のペースでまき続ける
4.タナは底から少し上
5.早アワセは禁物
以上のコツを参考にして、是非大型の梅雨メバルにチャレンジしてみよう。
<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>