「琵琶湖の宝石」こと『ビワマス』。レイクトローリングで手軽に狙えて人気急上昇中だ。今回は、釣り方の基本を解説しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部・五井貴矢)
「琵琶湖の宝石」こと『ビワマス』
琵琶湖の宝石と呼ばれ、見た目、食味とも非常に美しいビワマス。一時は非常に希少な存在だったが、近年はレイクトローリングで手軽に狙えるようになり、ブームになっている。
このゲームのパイオニアのひとり、滋賀県長浜市大浦のファイブオーシャンマリーナから出船しているダブハンド・Fの藤本キャプテンの協力のもと、ビワマスのレイクトローリングについて取材したので紹介する。
レイクトローリングの概要
レイクトロ―リングとは、専用の装備を備えた船でルアーを引いて、フィッシュイーターを狙う釣りだ。釣り人がロッドを持ち、ルアーを操作するわけではないので、ゲームマネージメントは船長頼みとなるが、それ故、初挑戦の人で素晴らしい釣果に恵まれることもしばしばだ。
この釣りを始めるために、タックルをそろえる必要はない。琵琶湖のトローリング船では、基本的にルアー1個からサオ、リールまで、すべて用意されている。
道具が無くても始められるのは大きな魅力だが、釣り人を選ばないのもこの釣りの優れた点。
誰でも楽しめるビワマスゲーム
静かな湖上が舞台となるため、海の船釣りに比べると極めて揺れが少なく、航行中に波をかぶるようなこともない。子供や足腰に自信のない年配者、船に弱い人に対しても、肉体的な負担が非常に少なくお勧めだ。
ちなみに、この釣りを楽しんでいる人のなかには90歳の人もいる。
それでは、この釣りの具体的な流れについて紹介していく。
ビワマスのベイトは?
先述の通り、セッティングやルアー選択、タナの設定は船長が行う。釣り人の仕事は、穂先の変化に注意し、ヒットしたらフッキングを決め、やり取りを楽しんで取り込むことだ。
ビワマスは琵琶湖の沖を群れで回遊しており、季節ごとに多様なベイトを食べている。小アユやワカサギが多い時期はこれらを、冬場はヨコエビと呼ばれる甲殻類や、イサザだ。