「琵琶湖の宝石」こと『ビワマス』。レイクトローリングで手軽に狙えて人気急上昇中だ。今回は、釣り方の基本を解説しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部・五井貴矢)
メインルアーはスプーン
ルアーは、ベイトに合わせたシルエットのスプーンが使用されるのだが、珍しいのは貝殻を原料にしたハンドメイド品ということ。宝飾品のような美しさがあり、性能も個々に異なる。熟練の藤本キャプテンは、数百~千個ほどそろえ、さまざまな状況に対応できるようにしている。
魚探でビワマスの動きを把握
この妖艶な光を放つスプーンが、ビワマスを魅了するわけだが、ルアーにアタックする様子は、魚探を通じて見ることができる。画面上でルアーの軌跡とビワマスの軌跡が、飛行機雲のように交差し、見ているだけでエキサイティングだ。
さらに、群れで行動する魚なので、活性が高いとダブル、トリプルでヒットし、船上は大忙しとなる。
ビワマスとのやり取り
ここで、レイクトローリングならではのやり取りについて解説する。フッキングが決まったら、ラインとバットが90度になるようロッドを保持し、魚の首振りを胴で吸収しつつ、一定のテンションとペースでリールを巻く。イメージ的には1.5~2秒でハンドル1回転ぐらいのペース。グイグイ巻いてしまうと口切れしやすい。
トローリングでは、船は常に進んでいるので、船の速度を考慮に入れてリールを巻く必要があるのだ。
ヒットした相手が大きいと、ラインを引き出して抵抗する。ドラグは船長が調整しているので、動かさないこと。魚が寄らなくても焦らずに、テンションを強めず抜かず、相手が疲れるまで我慢しよう。
そして、魚との間合いが詰まったら、ロッドを使って魚をタモに誘導し、ゲームセットだ。