若狭湾のイカメタルシーズンが到来。5月22日、小浜の犬熊漁港から出船の佐藤丸にて、大型ケンサキイカ『大剣』浮上の釣行をレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・shinchan)
福井エリアの船宿営業状況
全国各地の船宿は、コロナウイルス感染症拡大予防のため営業休止を余儀なくされていた。福井地方の船宿も長期の営業休止に追い込まれ、先が見えないなか緊急事態宣言が発出され、状況は更に悪化の一途をたどっていた。
ゴールデンウィークが開けて5月半ば、段階的ではあるが緊急事態宣言が解除され、福井地方の船宿からもようやく営業再開の声が聞かれるようになってきた。営業が再開されても釣りに行く時はコロナウイルス感染症予防のマスク着用やアルコール消毒、またキャビン入室禁止等に留意し、船長の指示に従って安全に釣りを楽しんでほしい。
佐藤丸でイカメタル
営業再開の声を聞き、5月22日、福井は小浜へイカメタルへに行ってきた。
狙うのは最近絶好調の大型マイカ(ケンサキイカ)だ。お世話になる船宿は前回餌巻きスッテでも乗船した小浜・犬熊漁港から出船している佐藤丸。
当日の状況
17時過ぎに出船し、約40分船を走らせポイントに到着した。
天候は曇りで海況は大潮。スッテ20号のメタルティップランで実釣開始。丁度潮止まりの時間と重なりスッテは真っ直ぐに落ちていく。水深は40mで海底も粗くなく釣りやすい状況だが、潮が動かないのが厄介だ。
19時をすぎた頃ライトオン!夜焚きの始まりだ。大型のマイカはベタ底狙いが鉄板だ。スッテを落としシェイクとステイを繰り返す。
1杯目から「大剣」マイカ浮上!
なかなかアタリが無い中、マスクで曇るサングラスを取った瞬間ベタ底でズッシリとした重みを感じた。ロッドを煽ると動かない。しまった、根掛かりしてしまったと思った次の瞬間、ロッドが大きくしなった。
イカだ!しかもデカい!そう感じ慎重にファイトする。巻き上げてくると大剣と称される大型のパラソルマイカだ。なんと1杯目から念願の大剣を釣り上げることができた。
ベタ底で大剣追加
その後もポツリポツリと釣れだした。ベタ底では大型マイカ、底から中層までは標準から小型のマイカ、中層より上はスルメイカと完全に層が別れていてそれぞれの層を楽しんだ。後半になるとベタ底で再び大型を狙い大剣を追加した。
ベタ底の狙い方
大型のマイカ(ケンサキイカ)はベタ底狙いが鉄板だが、単にベタ底狙いと言っても、独特な狙い方があるのはご存知だろうか?やり方はスッテを底まで落とし軽くテンションを張る。それだけだ。
スッテがフワッと浮き上がった状態でステイし、海流で再び底に落ちる。するとテンションが抜けて穂先が戻る。この時穂先が戻るので軽くサオをあおってやると、再びステイから底へと落ちていく。この繰り返しが底を叩いている事になるのである。
良くアタリと間違う紛らわしい穂先の戻りを嫌って、底から数m巻き上げた状態でアタリを待つことが多いが、それではベタ底を狙うとは言わない。底にスッテをあてて海底を掻き回し、イカの捕食行動を促すのがキモになるのである。
カウンターリールの設定は超重要
この日のポイントは水深40m。しかし同船者のカウンターリールでは35mや50mといった表示がされているとの声が聞こえてきた。これでは正確なアタリダナがわからないし共有もできない。
カウンターリールの設定は超重要なので釣行前には必ずチェックすることをオススメする。また不意の電池切れに備え、予備の電池をタックルボックスに忍ばせておくと良いだろう。