仲の良い2組のファミリーにお誘いを受けて、3月29日に岡山・香々美川のアマゴ釣り場へ出かけた。親子で釣りに出かけて楽しい一日を過ごすためのコツを教えていただいた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・森雨魚)
渓流ファミリー釣行
仲良しの釣友ファミリーの招待を受け、 岡山・香々美川に釣行した。3月29日、川端、春名両ファミリーと現地合流したのは午前8時前。当日同行した、2家族のパパさんはベテラン渓流釣り師。両人の個性的なレクチャーを拝見する事になる。
子供さんへのレクチャー拝見
今回は、レクチャー・パパの「ジュニアへの一言」に注目頂きたい。まず、成魚放流までの時間は、竿を持っての「振り込み動作と仕掛けの流し方」練習の手順を終えると、後は、放流を待つのみ。ジュニアたちは、やる気、釣る気十分だ。
子供たちを盛り上げる
釣りに入る前の時間を有効に利用し、ジュニアたちに「何匹釣れるかな?」、「釣れたら写真撮ろうね」、「どんな料理にしようかな」など、釣る意識を高める目標もうまく持たせる。
そうこうしていると、午前9時前に漁協の放流トラックが到着すると、辺りは活気立ち、やや緊張感が張り詰める。放流後は、パパさんが自ら漁協の放流員に「ありがとうございます」と、声を掛けていた。
魚が流れになじむのを少し待って、さあ、いよいよ釣りスタートとなる。しかし、その前にゆっくりとイクラのエサ付けのレクチャー。
「イクラにそっとハリを刺すんだよ。これが大事なんだ」と、少しじらし気味に誘発する。
早くも目印に変化
早速、手前筋のヨドミのポイントに仕掛けを投入した春名君の目印が、ツン、ツンと上下に動く。パパさんが「食ってるぞ」と、アワセを促すと見事にヒット。
「慌てずに」と、声を掛けるパパさんは、タモをジュニアの前に構えて、アマゴがナイスイン。親子の連携プレーに思わず周りの拍手がわく。「うまいぞ、さあもう1匹」と、エサ付けを促す。
子供を褒める
続いて川端さんにもヒット。一気に抜き上げた良型のアマゴが足元に飛んでくる。「任せとけ」と、早速、ハリ外しにかかる。「良い所に掛かっているぞ」と声がかかった。
2匹目のヒットは、パパさんがキャッチャー役。ナイスインしたアマゴを指さして「これは、ママの分だぞ」と、さらなる目標を提示する。やる気、釣る気にさせるパパさんアシストの一言は、いつもポジティブだ。
家族分を釣ったら終了?
家族分を釣ったら家族で昼食。「お昼からどうしようかな?」ジュニアの様子を伺うママさんから、「もう1匹。そこが釣りの納め時」の一言。冷たい指先を温めるように、温かい食べ物は、最大のご褒美となる。
自然渓流ならではの楽しかったひと時は、ジュニアたちの成長に四季の釣りの楽しみ方として、素晴らしい思い出と記憶に残る事だろう。
釣行後のお楽しみ
川端さんは、家に帰ってからママさんと、塩焼き、フライ、ムニエルと料理をお手伝いし、上手に料理ができたようだ。
一方、春名君は、パパさんと下処理の手伝いをして、アマゴの小さな四面体の心臓を見てちょっぴりびっくりした様子。
子供たちの自然観察力には目を見張る事がある。大人の聞こえない虫の声が聞こえたり、あらゆる匂いにも敏感だ。
親子で楽しむ3原則
自然渓流で釣りを楽しみ、親子で楽しい半日を過ごすには、下記の3つのポイントを意識したい。
1、足場の良い安全な釣りポイントを選択する
2、きれいなアマゴを釣り上げるたびにタイミング良く褒めてあげる
3、何事も「今日は、お父さんがついているから心配しないでいいよ」と、安心感を持たせて行動に積極性が出るように心がける
家族で楽しむ釣りは「安全・賞賛・安心」の3つの言葉のバランスが大切ではないだろうか。
<森雨魚/TSURINEWS・WEBライター>
香々美川
所在地:岡山県苫田郡鏡野町