『乗っ込み』クロダイ調査 フカセで52cm居着きを手中【三重・尾鷲】

『乗っ込み』クロダイ調査 フカセで52cm居着きを手中【三重・尾鷲】

三重県下はいよいよ乗っ込みクロダイの好シーズンに入る。そこで尾鷲方面へフカセ釣りでクロダイを狙いに出かけた。尾鷲では52cmの居着きクロダイを仕留めることができた。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・白村つとむ)

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尾鷲へ乗っ込みクロダイ調査

2月28日、三重県尾鷲市へクロダイのフカセ釣りで釣行した。そろそろ本格的な乗っ込みシーズンとなるが、今年はまだ明確な南風が吹いていない。

2月に1度吹いたが、通常は水温上昇を伴うのに、前回の南風は昨年からの高水温の影響で海水温が高いところに吹いたため逆に水温が低下してしまった。これではハッキリとした乗っ込みの合図とはなりづらく、今シーズンも昨シーズンに続いてだらだらした乗っ込みになりそうな気配だ。

まずは居着きの大型狙い

ただ、クロダイは単純に水温だけで動いているわけではなく、季節を敏感に感じ取って行動する。確実に乗っ込みは始まっていくが、当日はまだ前兆を感じるまでには至らず、前半は居着きの大型狙いに的を絞った。

名古屋を午前3時に出発、7時前に現地に到着した。普段から他の釣り人がいるような所へはほとんど行かない。当日も先行者はなく、のんびりと準備に取り掛かった。

『乗っ込み』クロダイ調査 フカセで52cm居着きを手中【三重・尾鷲】当日の仕掛け(作図:週刊つりニュース中部版APC・白村つとむ)

へダイが高活性

まきエサを30杯ほど打って仕掛けを準備し、午前7時半に実釣開始。居着き狙いの場合、活性の高い周囲にいる個体が早い反応を見せることもあるが、この日は反応のない時間が続いた。

かわりにヘダイがわき、練りエサ、オキアミともにいいアタリを見せて釣れてくる。お土産にはそこそこいいが、25cmほどあるため抜き上げようか迷うサイズ。タモですくうのも面倒くさくて、どっちかといえば厄介なエサ取りだ。

練りエサで52cmクロダイ

ここ尾鷲市周辺では練りエサへの反応がとても良いため、この日も練りエサ中心で打ち返していく。通常2時間から4時間あたりがクロダイの第1反応時間帯だ。

そろそろかなと思いながら投入すると、2mほどハワせているため、勢い良くウキが消し込んだ。

ラインをやや張りながら慌てずに待っていると、スパーンと引き込まれる。アワせると手前に走ってきていて、素早く巻き取ってやり取り開始。沈み根に擦れない深さをキープしながらいったん沖へ誘導し、弱りだしたところで一気に寄せにかかった。上がってきたのは52cmの本命。まあまあの居着きだった。

『乗っ込み』クロダイ調査 フカセで52cm居着きを手中【三重・尾鷲】居着きの52cmゲット(提供:週刊つりニュース中部版APC・白村つとむ)

その後は午前11時に42cmを追加。このまま居着きを狙えば追加はあるだろうが、出ても54cmまでと判断。乗っ込みを狙い撃ちするために移動を決断した。

慥柄浦へ大移動

大きな移動となるが、気になっている南伊勢町の慥柄浦まで走る。1時間半かかったが、午後1時半には再開できた。

早速打ち返していくと、時折ウキが消し込むが全てフグ。やたらフグが多く、あっという間にハリがなくなっていく。午後3時半ごろを時合いと読み、まきエサをガンガン打ち込んでいった。

『乗っ込み』クロダイ調査 フカセで52cm居着きを手中【三重・尾鷲】午後から入ったポイント(提供:週刊つりニュース中部版APC・白村つとむ)

乗っ込みクロダイの特徴

ちなみに、乗っ込みクロダイはまきエサにはとても好反応を示す。時に水面にまで群がり、シーズン中一番反応のいい時期だ。

ただし、彼らは産卵が最大の目的であり、いつまでもそこにはいない。調子良く釣れても、翌週はもぬけの殻なんてのは当たり前に起こる。

逆に湾内越冬している大型はまきエサにはほとんど反応しない。それこそまきエサを打つと逃げていく個体の方が大半だ。そのため連発はなくポツポツとした反応が大半だ。今自分が狙っている海域の状況を正確に把握し、釣り方を工夫、変えていくことが春のクロダイ釣りでは最重要ポイントだ。

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