春の陽気になった2月15日(土)、内房勝山の庄幸丸へ。越中島釣友会のイカ好きマニア3人と「クラブのミニ月例会をしよう」とヤリイカ乗合船で釣行。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・木津光永)
庄幸丸でイカ釣り
序盤の洲の崎沖ではサバの攻撃に苦戦したが、後半の白浜沖では乗り乗り。船中4点掛け、5点掛けを達成する人がいて、船中釣果は24~56cmが8~30尾。スルメイカが少し交じった。
出港45分前に勝山港の庄幸丸船着場に到着。荷物を降ろしたら庄司徳勝船長に指示された場所へ車を止める。着替えてから受付デスク付近まで戻り、庄司剛・大船長と魚談議。若女将が車でやって来て受け付け開始、4人分の乗船手続きを行った。「受け付けが済んだら船に乗ってください」と言う大船長の言葉で私たちは第三庄幸丸へ。
左舷に4人並び、前から順に江原さん、井上さん、松本さん、私だ。6時に出港、南へ約30分走る。
サバの猛攻に難渋
10隻程度の船団ができた、洲の崎沖水深180m前後の釣り場に到着。曇りで風は北から4~5m。最大波高は1.5m程度。潮は澄んだ緑青色で、房総半島に沿って北東に流れる「真潮」と呼ばれる潮流が適当な速さ(釣りイトが真っ直ぐに立てられる)で流れている。
船を旋回させた船長から「はいどうぞ。水深は170m、反応は下から5mくらいまででています」と投入OKの合図。仕掛けを水深50mほどまで沈めるとサバに捕まる人が続出。開始から10分ほどで巻き上げのアナウンスだ。
2時間ほどの間に、船は同沖水深170~180mのポイントを数回流し、2投目に松本さんが14cmプラヅノに30~45cmを2点掛け。井上さんは11cmに50cm級。3投目に松本さんが25cm級スルメイカを1尾。10本ヅノ仕掛けでほかの人より目立った私は、毎回サバに襲われた。
船長から「1時間ほど走ります。波を被ることがあるので竿は船縁の穴に立てて、キャビンに入ってください」と移動の合図。船は逆立つ波で有名な布良瀬を越えて白浜沖へ走った。9時半、20隻ほどの船団が形成されたポイントに到着。「水深は165m、下から10mくらいまで反応があります」の合図。
本命ヤリイカ連掛けでゲット
着底と同時にズン、ズンと竿先を強く引っ張る明快なアタリが到来。数m手巻きでゆっくり巻上げて、追い乗りを期待すると徐々に手応えが重くなり、底から10mくらいになったら置き竿に。電動リールのスイッチをいれて中速で巻き上げる。
リールが止まる前に竿を立てて手巻きにチェンジ。中オモリから順に仕掛けを手繰ると海中に乳白色と薄茶色が混在するイカの群れが見えてきた。上から3番目に配置した赤白帽スッテに40cm級、半ばに配置された2本のプラヅノにはイカスミが、一番下のピンクの11cmプラヅノに30cm級ヤリイカが掛かっている。
この流しではもう1投入できた。底ダチを取って数回誘うと海底付近でアタリ。今度も多点掛けを期待して追い乗りを狙うが、誘いの途中で掛っていたイカが外れた感触で30cm級1尾のみ。船の上下動に手巻きの誘いが追いつかず、仕掛けが何度かゆるんだようだ。追い乗りを狙う時は電動リールで巻き上げて、両手で集中して竿を操作をするべきだった。
船長のアドバイスで釣果アップ
船は20分ほどのペースで流し変え、そのたびに同じような展開。先ほどの反省をふまえて4点掛けを達成、1時間ほどでツ抜けする。ほかの3人もアタリはあったが仕掛けと手さばきに慣れず、1点掛けや2点掛けが多い。
船長から「松本さん、プラヅノを11cmに替えたほうがいいよ」と指示、すると3点掛けを達成。井上さんには「電動リールの巻き上げ速度が速すぎますよ」のアドバイス。遅くすると4点掛け。江原さんには「潮流に対して抵抗があり、ミチイトの傾きが大きくなるウイング付きのオモリはオマツリしやすいですよ」で、普通のタイプに変更。イカの群れに仕掛けが入るようになり、50cm級をゲット。各自、このようにスキルアップ。