『メダカ』で一攫千金の時代が到来 養殖ビジネス界で注目されている理由

『メダカ』で一攫千金の時代が到来 養殖ビジネス界で注目されている理由

観賞魚の飼育では時代ごとに色々なブームがありました。少し前までは映画でも主役に選ばれた「カクレクマノミ」。その前は、「古代魚」、さらに遡ると「金魚」などがブームとなりました。いまそのブームの中心にいるサカナが「メダカ」なのです。なぜいま「メダカ」ブームが来ているのか調査してみました。

(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)

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サカナ研究所 その他

今メダカが熱い!

近年、アクアリウム界では「メダカ」に注目が集まっています。アクアリウムやサカナを飼育していない人にとって、メダカは小学校の理科室の水槽で飼育されてるイメージが強いと思います。あるいは、メダカなんてその辺の池や川にいる小魚でしょ?と思う人も多いかもしれません。

そう。まさしくそのメダカです!

メダカの品種の多様化

メダカのイメージといえば、薄いグレーっぽい地味なものだったり、オレンジ色をしたヒメダカが一般的かと思います。

しかし、最近ではメダカにも様々な品種が存在しています。その数実に550種類以上と言われています。見た目の色や形も多岐にわたり、変わった体形やラメ入り、中には真っ黒だったりと、様々な特徴を持つものがこれまでに生み出されています。

なかでも名前の通り、目の周りが黒い「パンダメダカ」やコイや金魚同様に朱色退職が強い「楊貴妃メダカ」、さらには光を当てると背中が光る「之(みゆき)メダカ」など、珍しい品種のメダカは非常に高価で取引されています。

1匹数千円~数万円、中には「1ペア50万円」という驚くほど高額なものも存在しています。

メダカは今まさに「生きた宝石」となっているのです。

アクアリウムがビジネスに

アクアリウム業界では、昔からサカナを繁殖させてビジネスにしてるブリーダーの方がいます。

ブリーダーの方は、熱帯魚を繁殖させ、販売することで収益を得ており、こういった事業を一般的に、「養殖ビジネス」と呼びます。

少し前までの養殖ビジネスでは、某アニメーション映画で主役となり、人気となったカクレクマノミや、古代魚の中で特に人気が高いアロワナなどがその主流となっていました。

しかし、これらのサカナの繁殖には、大きな水槽やろ過装置が必要になります。そのため電気代などの膨大なランニングコストを必要とします。また、繁殖もオスとメスの相性が悪いと喧嘩をしてしまうなど、なかなか上手くいかない場合がほとんどです。そうなると経費だけがかかり、赤字になり、経営難となって志半ばに諦めてしまう人少なくありません。

そんな養殖ビジネス業界で一躍注目されるようになったのが「メダカ」なのです。

高い繁殖力と再現性

メダカがなぜそんなに注目されているのかというと、その容姿からではありません。もちろん、「泳ぐ宝石」と呼ばれているぐらいなので、品種改良による美しい個体が誕生してるという背景もありますが、一番の理由はメダカの養殖が他の養殖ビジネスに比べ、リスクがかなり低く、繁殖力も高く、再現性が高いからなのです。

メダカ飼育の場合、一般的なアクアリウムとは違い、大がかりな飼育設備を必要としません。極端な話、飼育するとして容器は大きな発泡スチロールがあれば可能になります。簡単に始められるのがメダカ養殖の特徴でもあり、大きなメリットになっています。

そして飼育環境も水温さえ安定すれば、特殊な機材は必要としないため初期費用を格段に安く済ませることができます。

また、繁殖が容易な点もメリットとして挙げられます。メダカは産卵期が長いため、産卵に適した環境だと、オスとメスが同じ水槽で飼育されている場合、カップルが成立するとメスは受精した卵を水草などにほぼ毎日産みつけます。

その卵も10日から2週間ほどで孵化し、3ヶ月もすればそのメダカも繁殖が可能になります。一度繁殖に成功してしまえば、何もせずともどんどん増やしていくことができます。

一言で言うと「放っておいたら勝手に増える」のです。この手軽さ、そして再現性の高さこそが注目されているポイントなのです。

『メダカ』で一攫千金の時代が到来 養殖ビジネス界で注目されている理由1匹数千円になることも…⁉️(出典:PhotoAC)

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