フカセ釣りで48cm頭に本命クロダイ6匹 回遊ルート把握がキモ【三重】

フカセ釣りで48cm頭に本命クロダイ6匹 回遊ルート把握がキモ【三重】

1月1日、三重県志摩市浜島から御座岬周辺をクロダイのフカセ釣りで転戦した。一匹目から堂々の48cmを釣りあげ、後半にはラッシュも味わえた満足のいく釣り始めになった。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・白村つとむ)

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初日の出釣行のつもりが・・

今回は初日の出とともに2020年の初クロダイの顔を見ようともくろんで釣行を計画。前夜に年末恒例の格闘技を見て興奮し、寝不足のなかでの出発となった。

私はいつも三重県へ行くとき、行きの深夜は下道を使うが、今回は少し違う道を使ったことにより到着がかなり遅れてしまった。到着するころには日が昇り始めており、日の出には間に合いそうもない。

もう少しで予定していた場所に到着するというとき、ある疑問が頭をよぎり始める。そういえば、あそこから日の出が見えるのか?到着すると、志摩半島に遮られてしまい、まったく日の出は見えない場所だった。

一発目は渚釣りからスタート

「こうなれば何とか初クロダイの顔だけは見ないと!」と早速準備に取りかかる。新年一発目は渚釣りで開始する。潮は大きく引いており、ウネリもある。いかにも釣れそうにない状況でのスタートとなった。

フカセ釣りで48cm頭に本命クロダイ6匹 回遊ルート把握がキモ【三重】当日のタックル(作図:週刊つりニュース中部版 APC・白村つとむ)

まきエサを打ち込み、のんびり準備を終えて第1投。ウキをぶん投げる遠投は本当に気持ちいい。しばらく様子を見るが、時折フグがアタるくらいでクロダイからの早い反応はない。ようやくラインが走ったが、正体は小判アジだった。

ウネリきつくなり移動

午前10時まで様子を見ていたが、ウネリがさらにキツくなり駆け上がってくるようになった。浅い水深でウネリがキツいと底が荒れてしまう。フカセ釣りでは悪条件だ。

少し荒れた方がクロダイにはいいと言われるが、それは釣法や時期次第。フカセ釣りでは、ナギの日の方が断然有利だと経験上感じている。特に冬から春は絶対的にナギの日をお勧めしたい。

これ以上は状況が改善しないと場所移動を決断。ひとまず御座方面へ向かってみる。到着すると、予想通り裏となってウネリはない。

しかし昼前から強くなった北西風が激しく吹きつけ、とてもポイントまで遠投できる状態ではなくなった。波もダバダバだ。とはいえ、太平洋に向いてしまうとウネリが高くて釣りにならない。

新場所でポイント作りから

しばらく海岸線を走り、釣りができそうで、なおかつ釣れそうな雰囲気の場所を探していく。すると1カ所、張り出した地磯によってウネリが遮られて釣りやすそうな場所を発見した。

風は巻き込んで時折強く吹くが、今日の条件ならここがベストだと判断した。

釣り座を決定して午後からの釣りを開始する。ここでは小突堤からの釣りとなるが、水深は浅く1ヒロ程度。遠投でポイントを作っていく。

1時間ほどは何のアタリもなく、フグもアタらない状況だったが、それでも粘っていると、たまにラインに傷が付いたり、ハリが取られたりするようになってきた。

待望の1匹目は48cmクロダイ

根本的にクロダイはエサ取りの有無で釣れるかどうかは関係ない。その時期のクロダイの回遊ルートを把握して群れの位置を予想できていれば、回遊時間や時合いになれば必ず食ってくる。そのときの活性や群れの数は状況次第だが、フグやボラがいないからクロダイも期待できないということはないと言っていいだろう。

しばらく打ち込んでいると、きれいにウキが消えていき、ようやくサオが曲がった。いい引きを楽しみ、1匹目の48cmを取り込む。

フカセ釣りで48cm頭に本命クロダイ6匹 回遊ルート把握がキモ【三重】ウキがきれいに消えてようやく1匹目の48cmがヒット(提供:週刊つりニュース中部版 APC・白村つとむ)

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