11月15日は、晴天で潮周りや海況ともに良好。マイボートで明石沖のブリをジギングで狙いました。当日は、ハマチ2匹を釣り上げたあと、強烈な引きと共に大物が掛かりましたが、果たして結果はいかに。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・丸山 明)
播磨灘の青物回遊状況
毎年8月からブリの幼魚のツバスが播磨灘に回遊して来て賑やかになり、ひと潮ごとにハマチへと育っていきます。さらにメジロ~ブリへと成長していき、11月に入ると例年ブリが狙えるようになります。
ところが、今年は7~8月にかけてツバスの回遊が少なく、9月になってやっと釣れ始めた状況。明石海峡までは多くの青物が来ていましたが、播磨灘では、9月になってやっと釣れ始めました。またのませ(泳がせ)釣りのエサの小アジも順調でしたが、11月になった途端に少なくなりました。そして、秋のタチウオが不調で、今年の播磨灘は、例年とは何かが違うようです。
明石沖の当日の状況
当日は、小アジ探しで朝の時間を消費するよりも、目先を変えてブリ狙いのジギングゲームで楽しむことにしました。というのも明石沖周辺でブリが狙って釣れると情報があちらこちらから聞こえてきていたからです。
狙うポイントは、水深70~20mの複雑なカケアガリ。流速が3~4ktと速いですが、上げ潮に乗り狙います。実績があり、個人的に名付けたポイント「ブリの本筋」が本日の釣り場です。
潮の転流時刻は、5時55分。そして、9時27分の上げ潮時の流速は6.5ktとハードな日です。海峡から離れた当日のポイントでも最速5ktくらいで、速いと読めます。潮が効いていく9時半までが狙い目です。
当日のタックル&ジグ
ロッドは、ヘビークラス。ラインはPEライン2号、リーダー12号を使用します。ドラグ調整さえできていれば「ブリ」でも問題なく上がるはずです。PEライン3号なら安心ですが、潮切れの良さや過去の実績を考慮して2号を使用しています。ジグは、150gのシルバーカラーを用意。アシストフックは、前後ともツインで計4本にしています。
モーニングハマチとご対面
潮の流れは上げ三分と程良く効き、流れがしっかりとある状況。ボートは3kt弱の潮で安定して流れます。
7時に開始すると、久しぶりのジギングだったので「釣れるかな」という不安感がよぎります。しかし、2回目の流し替えをし、着底後のジャークでジグの重みが消えた瞬間にアタりました。
アワせると引きが伝わってきます。1匹目はハマチのようだったので、ゴリ巻きで浮上させました。そして、ふたたびフワッとするバイトで2匹目を追加。42cm前後のアベレージサイズでした。
ビッグヒット到来!
引き続き狙ってジグを落とします。着底後に大きくロッドをあおり、リールを巻き上げた途端にドンと食ってきました。魚が走り、ドラグ音が鳴り響きます。止まったところで巻き上げますが、ドラグが滑ります。
潮上を向いて止まっているため、我慢比べ。ドラグを若干締めて、ゆっくりとロッドを持ち上げ浮かせますが、ロッドで浮かした分の半分くらいしか巻き取れません。慌てずにゆっくりとやりとりを行い、このまま流して魚がバテるのを待ちます。しかし、この先カケアガリの磯があることが、ひとつの不安要素です。
想定ブリサイズもラインブレイク
ジギングロッドで味わう過去最高の引きに負けず、両手でロッドを支えながらゆっくりと上げていきます。ところが、ボンと音がして、まさかの痛恨のラインブレイク。
引っ張り合いで2号が飛ぶのかと思いながら回収すると、リーダーとの結節点ではなくPEラインが明らかに切れています。ラインに傷があったか、カケアガリの根に擦れたかのどちらかでしょうが、残念無念。
引きからしてブリと予想され、播磨灘で釣れる最大級の魚をバラしてしまいました。